2008年05月12日(月) |
天皇・皇后両陛下が海上保安庁60周年式典へ |
今日12日は『海上保安の日』であることを知る人は少ない。そして今日は、海上保安制度60周年記念式典が都内で開催された。
ここには、総理大臣をはじめ、三権の長は勿論のこと、天皇・皇后両陛下がご臨席賜ったのである。これには、海上保安庁一同さぞかし喜ばれたことであろう。
私は、このお祝いに水をさすつもりはないが、天皇・皇后両陛下には是非とも、我が国の平和と独立を守る自衛隊の創立周年行事にもご臨席賜りたいと思っているのだ。
『皇室を政治利用するな』ということで、永年皇族方の防衛庁(省)自衛隊への公式視察、公式行事への出席は行われてこなかった。旧憲法下では天皇陛下が三軍の最高指揮官だったことに比べると、えらい違いである。
但し、政府専用機(航空自衛隊機である)へのご搭乗や、全国ご行幸の際の沿道での堵列では、制服自衛官が両陛下からお声をおかけいただくことがある。
そもそも、天皇陛下の国事行為は内閣の助言により行われる。そして、内閣を構成する国会議員は、国民の公平な選挙で選ばれ、国権の最高機関たる国会を構成している。
その国会において、防衛省設置法や自衛隊法が審議可決されたことは、自衛隊の存在を国民が認知承認していることに他ならない。従って、国民の生命財産を守るという崇高な組織たる自衛隊の記念行事に天皇・皇后両陛下ならびに皇族方がご臨席賜ることは、何ら『政治利用』ではないのだ。
ちなみに、海上保安庁は、防衛出動待機命令以上が発令されると海上自衛隊の隷下に編入されることになっている。
事なかれ主義の宮内庁と内閣の官僚が『ご臨席』を拒んでいるのだろうが、防衛省首脳陣は、今こそ天皇・皇后両陛下のご臨席を要請すべきであろう。
世界中の元首の中で、自国を守る軍隊の式典に出席しない、いや出来ない国は我が国をおいて他には無い。
目指そう、フツ−の国家を!
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