2008年04月10日(木) |
法務大臣は私情を捨てよ! |
またマスコミの愚論が始まった。鳩山法務大臣が大臣就任から1年余りで、歴代法相の最多と並ぶ「異例のスピード」だ、というのだ。
しかし、現在我が国には100名を超える確定死刑囚が「いつ訪れるかわkらないその日」を待ちながら生活している。その精神的苦痛のほうが、はるかに非人道的刑罰ではないだろうか。
私は、法という名のもとに人間が人間の生命を合法的に奪う死刑制度については、いささか疑問を持つ一人である。人は神にあり得るのか、人間の永遠の命題に答えを出すだけの知見を持ち合わせていないが、素朴な疑問である。
が、間接民主主義を採用している我が国において、国権の最高機関たる国会が可決した刑法、刑事訴訟法などに基づいて「確定した」死刑は、社会を維持していくための規範として認めざるを得ない。
であるとすれば、それらの法を遵守すべき職にある法務大臣は、その職務については、一切の私情を挟むことなく、粛々と手続きとして命令書に署名すべきで、なんら躊躇する理由はない。
そのことを、あいも変わらず「否定的」に論調する、我が国の低俗なマスコミは情けない。票にならなくても、国民生活に必要なことは主張する、実行する、ステーツマンたる政治家が望まれる。
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