いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2008年03月20日(木) 長男家族のお引越しby親ばかオヤジ

 大荒れの祝日。神奈川県に住む長男のお引越しの助っ人に出かけた。昨年の1月に晴れて3等陸曹(下士官の最下級)に昇任した彼は、同時に結婚し自衛隊の官舎(築40年以上の2K)に入居した。その1ケ月後には、長男を出産(いささか計算が合わないが‥)、親子3人、まさに肩を寄せ合って暮らしてきた。

 ところが、来月から某市に新編される部隊に異動が決定。今日のお引越しとなったのだ。自衛隊からはお引越し費用が若干支給されるらしいが、官舎の修理費負担金などで大半が消えてしまう。であれば、親ばかオヤジ出動か、としゃしゃり出た。

 昔、資格マニアだった時(取得資格・免許10種類以上)取得した大型免許が役にたった。大型トラックのレンタカーを借りて官舎へ出かけた。出発地では、同僚や後輩が応援してくれるらしいので安心していたのだが、問題は到着地側である。

 新編部隊なので、応援はない。彼と二人、冷蔵庫など重量物を搬入するかと思うと、考えただけで腰痛がする。はたして、出発地側は、長男夫婦、孫を預かってくれた先輩の奥様、そして先輩、同僚、後輩計7名と私、という2Kの引越しにしては、大げさな陣容となり、えらく簡単に積み終わってしまった。皆さん転勤慣れしているのかトラックへの積み方もプロのように整然と積まれていた。

 さあ、出発だ。するとお手伝いをしていた仲間から『向こうには、お父さんしかいかないのか?それじゃ無理だ。俺たちも行こう!』と、3名の方が応援を申し出て下さった。目的地までは、片道150キロ。それを自分の車を出して同行して下さるというのだ。通常なら丁重にお断りするのだが、流石に二人では無理。お願いしてしまった。

 3時間後に新居に到着。新編部隊のためか官舎ではなく、民間アパートを自衛隊で借り上げた物件で、広めの2LDK。出窓まである。官舎のお風呂は、脱衣場もなく、浴槽は大柄の男では入れないほど狭かったが、新居は脱衣室完備。ベランダに置いていた洗濯機も洗面所における!と息子はえらくお気に入りのようだ。

 窮屈な官舎住まいから、いかにも『新婚世帯』という今度の新居は、初めての転勤という不安を払拭するプレゼントだったようだ。応援団の力もあって、搬入も難なく終了。

 5年前、大学受験に失敗して、悶々とした末の自衛隊入隊だったが、夕食を二人で食べながらの息子の言葉にはびっくり。

今までは『我が国に敵が上陸した』という、なかなか想定しにくい状況を設定しての演習、訓練だった。今度の部隊は、海外で災害、事件が発生した場合はすぐさま任務が発生する。演習、訓練ではない。本当に死ぬかもしれないが、やりがいがある仕事だ。

 いい仲間といい環境に恵まれてよかった、親ばかオヤジ安堵し感動した。

 頑張れ!新米3曹!


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