2008年03月08日(土) |
初めて出会う先輩の退官パーテイ |
インターネットの普及は、その匿名性から如何わしい事件や詐欺を誘発するという問題が指摘されている。が、反面、多くの素敵な出会いを創出してくれるという効果もある。私は、幸いなことに前者のような被害に遭遇したことはない。後者については、書ききれないほどの善意と出会うことが出来、私の人生、生活において不可欠のグッズとなっている。
今日は、そんな不思議な出会いをしたSさんの退官パーテイにお招き頂き、市ヶ谷の防衛省に出向いた。
Sさんとの出会いは、mixiと言うSNSだ。この日記を複写したものを、mixiに掲載しているのを読まれたSさんから『マイミク登録(友人になる手続き)』の依頼が、昨年の春にあった。
公開されているプロフィールを拝見すると、我が古巣である、自衛隊生徒の陸上自衛隊版である少年工科学校15期生から防衛大学校に進学されたことが判明した。私は、航空自衛隊生徒18期生なので『同じ釜の飯』を食べたことはないが、3期先輩である。あの辛い生徒時代(高校)の体験を共有した同窓生は『生徒出身』と自己紹介するだけで、分かり合える不思議な世界がある。
その後、何度かメ−ルのやり取りがあり、今年1月に『3月にとんでもない退官パーテイをやりますが、来ませんか』とのお誘いを頂いた。精強な集団を維持するために、自衛官は階級に応じて若年退職制度が導入されており、Sさんも55歳で退官されるようだ。
一般的な退官パーテイは、同じ部隊の隊員が『発起人』となり、会場を設定して会費制で行われる所謂宴会である。が、どうもSさんは、そんな当たり前のパーテイは行いたくないようで、ご自身が発起人になり『体感パーテイ』と銘打った大イベントを開催したのだ。
14時から2時間は、彼が今までかかわってきた趣味や職場、学校の仲間たちによるイベントが行われた。茶道、華道、写真、合気道、フルート、パワーリフテイイング、ダンスと続く大イベントである。実際に一人の人間がここまで多趣味になれるのか、と驚くとともに、200名はいるであろう参加者数にもビックリだった。
その後行われた懇親会。何しろSさんお会いするのは、今日が初めて。当然、参加者には誰一人知っている方はいない、はずだった。アメリカン方式で三々五々集まった人が勝手に飲みだすパーテイである。お隣にいた女性(技官)にお酌をしてSさんとの関係を明かした。『自衛隊生徒という、いささか異常な集団の先輩なんです』と。すると、なんと彼女は『よく知っています。うちの主人も36期生ですから』わお、ビックリ!
次に、目前にいた『拉致反対のブル−リボン』を着用していた紳士に『始めまして』と名刺を出す。相手も応じて名刺を出す。名刺を見て双方????『なんだ先輩じゃないですか!』『おお!!』以前、東京のとある部隊長として何度もお会いし、現在はある駐屯地司令をされている15期生の先輩だったのだ。
その後は、生徒15期生のグループに合流し『おう、18期か』と、まるで旧知の後輩のように懇談し、さらには、Sさんと合気道部で一緒だったという航空自衛隊生徒の後輩二人とも出会えた。
まだまだ書ききれないぐらいの嬉しく楽しい出会いが、この『体感パーテイ』であった。私が自衛隊の門をくぐったのが昭和47年(1972年)。37年もたっても『仲間』にして貰える『自衛隊生徒』さらには『自衛隊』という組織は私は大好きである。
S先輩、退官後もお元気で、益々ご活躍ください!40年間の自衛隊生活お疲れ様でした。
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