2008年02月12日(火) |
米兵暴行事件にあえて物申す |
報道によれば、沖縄県において米海兵隊員が14歳の女子中学生に乱暴したとして逮捕されたそうだ。マスコミ各紙は「また米兵」「募る不安」「怒る沖縄」などと、米兵非難一色である。
無論、私とてこの米兵を弁護擁護するつもりなど毛頭ないし、少女が受けた計り知れない精神的ダメージと屈辱を思えば、いかにしても許されることではないと思う。
しかしだ、別の問題がこの事件にあることを見失ってはいけない。それは、なぜ、この事件が起きたかにある。容疑者は、10日午後8時半ごろ市街地を歩いていた女子中学生3名に声をかけたところ、被害にあった女子中学生から「家まで乗せて」と頼まれオートバイに乗せたそうだ。
問題はここだ。見も知らぬ、まして外国人のバイクの後部座席に夜間乗る、ということを躊躇なく行える、という教育の問題である。14歳と言えば、判断能力もあるし、性についても知識を持っているだろう。また、一緒にいた2人の友人も、同級生のこの愚行を止めなかった、という問題がある。
容疑者は調べに対し「未成年だとは思わなかった」と供述しているそうだ。ここにも、日本と米国の意識の違いがある。私が米国に貧乏留学していた時期(1976年頃)、よく日本人女子留学生が米国人教員に「強姦された」と、学校当局や警察に訴えることがあった。
その時の米国人学生の反応は極めてさめたものだった。「当たり前だろう」というのだ。つまり、彼女ら(日本人)は、男性教員と夜間車でのドライブをOKし、その後彼と酒を飲み、自宅にまで行っている。「これはすべてOK」という医意思表示だ、と言うのだ。実際、私自身も、男女同じ建物内にあった学生寮の女子学生の部屋に夜「招待」され、彼女と談笑して自分の部屋に戻ろうとすると、その部屋の住人たる米国人女性から「何もしないのか?」と、不思議がられた経験がある。(本当に!!)
米国においては、女性が夜間、1対1で車(バイクも同じ)に同乗したら「OK」と同義というのが一般的ではないだろうか。(少なくとも当時は‥)勿論、ここは日本だから、そんな常識を持ち込まれたらかなわないのはわかる。
しかしだ、米国の例を持ち出すまでもなく、夜間、見知らぬ男性に「家まで乗せて」と頼むことをさせない家庭教育、学校教育の問題はなかっただろうか。出会い系サイトでも、児童買春で、男性が逮捕されたり職を失っている例が多い。これらの大人の卑劣な行為を弁護するつもりは毛頭ない。
が、そのサイトに書き込み「援助交際」を持ちかけていたのは、他でもない「児童たち」である現実を直視しなければ問題は解決しない。親、先祖から頂いた自らの身体を慈しみ、大切にする心。生命の神秘に畏敬を持って貞操を守る心。
古いと言われるかもしれないが、日本人が古来から伝統的に守っていた「心」を置き忘れた教育が問題である、と断言したい。男女共同参画も結構、しかし、女性には「子供を産む」という崇高で素敵で、男には絶対に出来ない大事業を達成する力があること、そして、その為に守るべきこと、捨ててはいけないこと、それを、学校も家庭も、今一度子供たちに教えようではないか。
容疑者米兵の厳罰と、被害生徒の心の安定、さらには再発防止の徹底を強く願う。
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