いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2008年01月25日(金) タメ口、勘違い区職員3連発!!

 大田区に限らず、お役人の電話応対の悪さはビックりする。(お役人が民間では普通の応対をしてくれると逆に感動する!)区役所1階住民票の窓口は「火星人とサルが日本語を話していると思って我慢して欲しい」と、随分前に書いたところ、職員さんたちは余程腹が立ったのだろう。今では格段に良くなった。VERY GOOD!

(その一)

 区内のある医療機関に勤務する知人からのメールである。

南地域行政センターの最初に出た若僧カンジ悪い!「南地域行政センター生活福祉課です」「○○医院と申します」「……」「○○さんの医療券の件なんですが…」「……」「もしもし、聞こえてます?」「担当じゃないからわかりません、担当にかわります(と鼻で笑う)」大体、公僕のくせに電話でこちらが名乗ったら「お世話になっております」だろ?話を聞いて取り次ぐことは出来ないのか?子供じゃあるまいし! 

 民間では「お世話になっています。」「こちらこそお世話になっております。」という電話用語は新入社員研修の基本中の基本である。が、公務員でこの受け応えが普通に出来る者は非常に少ない。いや「お世話になっている」という文化がないと言ってもいいかもしれない。私が区役所に電話して「ハイ」としか応えない場合は、氏名を聞いて所属長に注意するようにしているが、道半ばにも至っていない。

(その二)

 次は、別の区内医療機関の事務長さんからのメールである。

1月15日 国保給付課の係員から「返戻レセプト(注:診療報酬明細書)の病名追加は認められません。」という間違った指導あり。間違いを指摘したが係員は東京都国保団体連合会(保団連)も同様の見解と主張するので根拠となる文書の提示を要求、係員は保団連に確認すると回答。連絡がないので1月25日此方から電話、回答は「保団連の係員と話をしている。現在保団連、東京都、厚労省と調整中である。」国保実務運用に保団連以外の組織が絡むことはあり得ず明らかに嘘。保団連係員の名前を聞き、上司からの連絡を要求し電話を切り保団連係員に確認「大田区から電話があった、該当する文書は存在しない。存在しないのだからしょうがないのではないか。と回答した。」

係長から電話あり。係長はタメ口で係員と同じ見解を主張、東京都、厚労省との調整内容を聞くと「厚労省の名は出していない、そちらの聞き違いです。」等々言いたい放題、あきれました。保団連職員との会話を伝え、区の見解をFaxすることを要求し約束。その後Faxは未着、係長の勘違いがあったと電話がありましたが課長との面談を要求し電話を切りました。

問題点
1.大田区に医療機関の指導権限は無い(係長はお願いをしたと訂正しています)にも関わらず「医療機関に不利益を生ずる」誤った指導をした。区の国保からレセプト内容(資格に関するものを除く)に関し医療機関に連絡することはあり得ない。
2.区の指導が間違いであることを知りながら嘘をつき誤魔化そうとしている。
3.区民からの苦情に役職者がきわめて不適切な対応をした。
 
そもそも係員がなぜ当医院に電話してきたかも問題です。国保の審査手法に非常に問題があると思います。

 能力がないお役人がすぐ使う言葉が「○○省の見解で‥」や「東京都の意向で‥」である。では、国の誰がいつ言ったのか、東京都の所管部局はどこか?と質問すると、だいたいあわてる。そして、実際に国の官庁や東京都の所管部局に電話すると、「はあ〜大田区ではそんなこと言ってるんですか‥」との答えが返ってくるの通例だ。(今までは100%そうだった。)虎の衣を借りるなんとか、というやつだ。

 特別区は東京都の内部団体としての歴史が長かったこともあり(平成12年まで)、職員の都依存体質はそれはそれはすごい。この日記を読んでいる他自治体(一般市)の職員や議員から「区って、本当に日記のように自主性がないんですか?」との、ご質問をよく頂く。

(その三)

 区立学校の挨拶が出来ない事務職員

 私がPTA役員を勤めた区立の小学校、中学校で根競べだったのが、挨拶をしない事務職員に挨拶をするまで「おはようございます」と言い続けることだった。私が議員なので、わざとしないのかと思ったが、そうではなかった。誰に対してもそうなのだ。事務室に入って「おはようございます!」と大声で挨拶しても顔は下を向いたまま。礼儀を知らない事務職員や教員がいる学校で、礼儀を学べる訳がない。

 という話を、近隣のPTA役員さんに話したら、まったく同じ経験を最近までしていたそうだ。転勤してきた50歳代の事務職員が電話に無言ででるそうだ。そこで、「○○小学校ですよね?」と、電話するたびに何度も聞きなおし最近では、やっと学校名だけは「言えるようになった」そうだ。彼に「お世話になっています」と言わせるのは、サルに日本語を教えるより困難だと思う。可哀想な人生である。それを作ってしまった「お役所」という温室も悲しい。こんな対応でも年収750万円也。税金である。

 上記のうち2件の問題に共通する「大田区職員の属性」は、「金を握っている」点であろう。国保の給付、生活保護の給付という、公金を民に分け与える仕事(本来はそうではないが‥)ということが共通項だ。それ以外にも、公共工事の発注部門、建築審査部門、介護保険の給付部門、同施設認可部門など、許認可や給付部門の職員は、その権限が実は「区民から委任されている」ことを忘れがちである。

 そして、各業界でも「担当者ににらまれると、意地悪されるから穏便に‥」という空気があり、これら「勘違い職員」「タメ口職員」を助長させることになる。

 学校職員のケースは、常時子供を相手にしていると、大人である自分が偉い、と勘違いしてしまうものだ。教員にもこの傾向がある。校内ですれ違ってもあちらから挨拶出来ない教員がどれほどいるか、一度学校を訪ねてほしい。

 区役所5000名の職員さんの中には、デパートに電話したのかと思うほど感じのよい方もいる。そこまで丁寧に応対するか、と感動するような「マトモ」な方もいる。が、朱にに交われば‥の例話のごとく、昨年4月に入った新入職員が、サンダル履きでのんびり働く姿を見るにつけ、この組織が情けなくなるのは私だけではないはずだ。

 これを変えることが出来るのは、区民の目と議会の監視である。議会が首長の諮問機関や追認機関に成り下がっている時代は終わった。がんばろう地方議員!


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