2007年12月17日(月) |
東京4区民主党候補決定 |
大田区の衆議院小選挙区は、北部地区(田園調布地区)が品川区と東京3区、それ以外の地域が東京4区にわかれている。3区は、石原宏高氏(自民党)と、松原仁氏が互角の戦いを繰り広げ、前々回は松原氏の勝ち、前回は石原氏の勝利となった。
私の住んでいる地域は、4区である。東京4区は小選挙区になって以来、激動の選挙区である。以下その歴史を見ていただきたい。(敬称略)
1996年(第41回) 新井将敬(無所属)が大内啓伍(自民)に3万票以上の差をつけ当選
1998年 新井将敬の自殺に伴い補欠選挙実施。森田健作(自民)が、直前に自由党を離党した松原仁らを破り当選。
2000年(第42回) 与党統一候補となった公明党の遠藤乙彦に対し、自民党を離党して森田健作が、民主の宇佐美登らを破り再選。
2003年(第43回) 森田の埼玉県知事転出発言から、自民は新人(都議)中西一善を擁立。宇佐美、山口富男(共産)、突然の落下傘の山谷えり子(保守新党)の戦いで、中西が勝ち、宇佐美、山口の2名が比例復活当選。4名中3名が当選するという異例の選挙区となる。
2005年(第44回) 3月の中西の強制わいせつ事件により、補欠選挙が行われる予定だったが、選挙無効の係争中のため、通常選挙まで空席となる。自民新人平将明が宇佐美に3万以上の差をつけ当選。中西も出馬したが落選。政界を去る。
2007年4月 「国政以外興味はない」と語っていた宇佐美が民主党を離党して大田区長選挙に出馬。落選。
そして、今回の民主党公認候補は誰になるか、様々な候補者名が出ては消えていった。その結果、公募候補の藤田憲彦氏が選ばれた。以下、彼の略歴である。(小僧com株式会社HPより転載)
藤田憲彦 (ふじた のりひこ) 1973年生まれ。小僧com株式会社代表取締役社長。1997年東京大学法学部卒業後ソニー株式会社入社。4年間ソニー本社法務部で実務を担当、ソニーとエリクソンの合弁会社設立プロジェクト(現ソニーエリクソンモバイルコミュニケーションズ)などを経験した後、2001年に電子マネー「Edy」を運営するビットワレット株式会社に出向。おサイフケータイのEdy搭載プロジェクトならびに、事業戦略部統括課長などを歴任。電子マネービジネス構築の第一人者。
世に言うIT企業経営者である。はたして泥臭い小選挙区で勝てるだろうか。宇佐美登氏も無所属で出馬するらしい。すると、反自民の保守票、浮動票は宇佐美氏と藤田氏に二分される。平氏はなんと運のいい男だろう。
私が民主党の選挙対策本部長だったら、この選挙区の情勢から若い女性候補を出す。残念ながら我が国の選挙事情を考えれば4区で「勝てる候補」のキ−ワ−ドは「女」「きれい」「若い」「そこそこ有名」であろう。参議院東京地方区の結果を見ても明らかだ。
誰が当選しても、忘年会、新年会、祭に顔を出すことに全精力を使わないようお願いしたいし、「そんなことより国会でがんばれ!」と応援する「真の支援者」が増えることを望む。
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