いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2007年11月30日(金) 総務財政委員会

 本日は、本会議中の総務財政委員会が開催された。今回の大きな議案は、補正予算である。第4次となる今回の補正の一番大きなものは、台風9号による被害の復旧工事のためのものだ。それ以外で、注目して質問したエポックは次の二件である。

 お役所工事が高額なのは業界では有名な話である。最近では、北京市から来日する区職員の北京〜成田の往復運賃をHISでは7万円なのに、大手旅行者の見積もりどおり24万円計上したり(結局、私の指摘から中国側に負担してもらった)、成田〜大田区までのリムジンバス貸切代金を、東京空港交通に直接依頼すれば55000円ですむものを、同様に11万円計上するなど(同じく私の指摘から、区所有のバスで送迎した)、お役人が単価のわからないものは、業者任せである。

 だいたい、3社程度の業者から見積もりを取得して、最安値で予算設定するのだ。私も旅行業を経営している時代には、同業他社や各官公庁の担当から「言い訳用」の見積もりを頼まれたものだ。結局、3社がつるんでいたら、まったく民間の相場とはかけ離れた「お役所価格」が作られてしまうのだ。今回の補正でも、そんなものが2件あった。

大森ふるさとの浜辺への案内看板設置工事250万X2本

 新しく作られた「大森のふるさとの浜辺」公園、すばらしい海の公園だが、入り組んだ入ロは、よくわからず苦情が多い。そこで、東京都の助成金300万円を受けて、1基250万円で看板を2基作るのだそうだ。しかしだ、1基250万円の看板というのは、私の長い経験でも一度も作ったことがない。JTBがCIを行い、日本交通公社からJTBになった時、当社の電飾看板もすべて交換された。深夜の工事で相当高値だったが、それでも1基150万程度だったと思う。(地元の業者は、50万で出来ると言っていた)

 質問すると、企画財政課長は「一枚一枚版下を起こし、図面が入るので高くなる」と、理由を述べたが、一度でも看板製作に関与した経験がある者なら、これがまったく理由にならないのはすぐわかる。看板は、一枚一枚サイズも違い、版下を起こすのが常なのだ。お役人を騙すのは、結構簡単なもんだ。どんなものが出来るのか楽しみである。場合によっては、監査請求をして、相場以上の分は返還させるという緊張感を持ってもらわねばならぬ。

蒲田駅東西の喫煙場所の管理委託は、なんと月額80万円也!!

 蒲田駅の東西は現在、歩行中は勿論、立ち止まっても喫煙禁止である。しかし、大田区は年間53億円ものたばこ消費税を頂戴しているのだから、喫煙者にも配慮せよ、との陳情が採択され、喫煙場所が東口と西口それぞれ1ケ所作られた。この設置費用は、JTが負担してくれた。が、問題はその維持費用である。

 今回の補正で、320万円余りが計上された。11月から来年3月まで4ケ月で320万円ということは、月額80万円だ。吸殻入れの管理に月額80万円!!いい仕事じゃん。その金銭感覚おかしい〜〜!!!

 最後に、一昨日の本会議で私の質問につき、重大な答弁もれがあったので、質問した。

私:9月13日14日の本会議において、私が49名の議員に吊るし上げにあい、東六郷2丁目のK会長の首か私の罷免かを選ばされ、K会長を首にすることを選択した、との、まったく迷惑なチラシがSさんという方により地域に配布されています。本日ご出席で最上位の職にあるのは野田副区長ですが、副区長もこの本会議にご出席されていたと思いますが、そのような場面はありましたか。

野田副区長:私もその本会議に出席しておりましたが、そのようなやり取りはありませんでした。

 ふう〜!くだらないことだが、裁判では重要な証拠になる。 



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