| 2007年10月26日(金) |
大田区長、都議選の公費負担ガソリン代全額返還 |
報道によれば、松原忠義大田区長(前都議)は、平成17年に行われた都議会議員選挙において、公費負担された選挙カーのガソリン代66150円全額を「給油記録が確認できない」として返還することになった。
これは、世田谷区選出の後藤都議が、9日間で66150円を限度に支給されるガソリン代につき自民、民主、公明の62名の議員が満額支給されているのはおかしい、と返還の住民監査請求をおこしたものによる。
選挙は、都議会に限らず、区議会でも村議会でもその日数に応じた公費負担(税金)がある。平成19年の大田区議会議員選挙での公費負担限度は以下の通りである。
宣伝カー 1日15300円 X 7日間 107100円 運転手 1日12500円 X 7日間 87500円 ガソリン代1日 7350円 X 7日間 51450円 ポスター代 559062円
私はというと、130円/L X 218L = 28340円が公費で、契約したガソリンスタンドに支払われている。これでも、大田区中をすみからすみまで相当走り回った結果なので、都議選挙で満額というのは、実体験としては信じがたいものがある。
1日あたり7350円は、当時のガソリン代約115円で計算すると毎日63リットル給油できることになる。燃費をリッター5キロとすると一日走行315キロ。朝8時から夜8時の許可された時間12時間で割ると、1時間あたり26キロ。選挙期間中、1分も休憩や停車しての演説をしない前提である。区内の道路を平均時速26キロで走るのは物理的に無理。
大田区議会議員選挙では、ガソリン代を公費請求した候補者の最低額は、7日間で7768円(落選候補)。最高額は満額の51450円だった。ちなみに、区長選挙では、現区長が47450円、小松候補39091円、宇佐美候補14885円。
環境にも悪いし、金もかかる「宣伝カー」無しにしてみたらどうだろうか。選挙管理委員会の調査でも「連呼」での投票行動は皆無。あれは、選挙というお祭りの「神輿」のようなものか…
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