いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2007年06月22日(金) 館山さざなみ学校視察

 今日は、大田区立館山さざなみ学校の視察に参加した。これは、法に基づいた特別支援学校のひとつで、肥満、喘息、偏食、病虚弱などの児童41名が全寮制で学んでいる。この他の特別支援学校には、知的障害、身体障害、盲、聾などがあり、一般的には「養護学校」と呼称されている。

 本校も、平成18年度までは「区立館山養護学校」の名称であったが、平成19年度より「養護学校」の呼称をつけなくてもよくなったことから、「さざなみ学校」と変更された。養護学校時代には、学歴に「養護学校」の文字が入ることを嫌う保護者の意向で、6年生の最終学期のみ区立小学校に戻る、という児童もあったと聞くが、今年度は6年生全員が本校を卒業する意向らしい。

 さて、4年に一回しか訪問しないが、毎回、この学校の子供たちの明るさ、礼儀正さには感心させられる。親元から離れて淋しいだろうに、皆とても明るい。そして、びっくりすることに、肥満対策は特別行っていないのに、転校2ケ月目には皆痩せるのだそうだ。

 行っているのは、3食良く噛んで食べること、間食をしないこと、規則正しい生活をおくること、だけだそうだ。給食を児童の間に入っていただいたが、早飯が芸の私は、隣席の児童から「おじちゃん、もっとゆっくり噛まなくちゃ」と注意された。はんせ〜い!

 校内の和室にあがっての説明会では、おもしろい現象があった。スリッパを脱いで畳の間にあがるのだが、履物を反対に向けて揃える、という動作をしない議員がチラホラ。それを、ちゃんと揃えてくれた女性議員と「次に来る○○議員は揃えるだろうか…」と、それぞれの議員の普段の言動から揃えるか否かを予想するのだが、ほぼ予想どおりだった。

 会派ごとに、完璧に差が出たのは「おもしろすぎる」結果だった。どこの会派が、お行儀がよかったか、どこがダメだったか、それは各議員の名誉にかかわるので公表はしない。

 著名な教育学者の森信三先生(故人)は、教育は、1.掃除が出来る 2.挨拶が出来る 3.履物が揃えられる、の3つが完成すれば、それで使命を終わる、とまで言われている。それ以外の、学力、知力、道徳などというものは、この3つが出来れば、おのずからついてくるというのだ。名言である。心したいものだ。ちなみに、さざなみ学校の子供たちは、3つとも合格点だ。

 41名の児童に36名の教職員。恵まれすぎた環境。定員は6学級120名。もっと多くの児童に利用してもらいたいものだ。ただ、ここで体重が減っても、夏休みなどで家庭に帰ると、また肥満に戻ってしまうケースが多いとのこと。だめじゃん!                                                                                                                                                                                                               

 


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