いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2007年06月18日(月) 「民間」区長になって初めて違いが‥!!

 4月の区長選挙がの結果、20年続いた長期政権が終わり、区議、都議各3期務めた松原新区長が就任をされた。ご本人は「民間出身」を強調されているが、代議士秘書、区議、都議、という経験は「お役人出身」とまでは言わないが、「民間出身」というには、いささか違和感を感じるのは私だけではないだろう。

 ただ、お役人では理解できない「区民の声」は、その政治経験の中から熟知されているであろうことはわかる。問題は、その区民の声を、執行機関側になったお立場で、いかに斟酌していくか、だと思う。議員であれば、「街の声」として、お役人に「何とかしてよ!」と陳情して「手を尽くしましたが、無理でした」ですむ。

 しかし、首長ともなれば、その気になれば出来ない事は、ほぼない。そすれば、区民要望の中からエゴを排除することが重要である。「区長に頼めばなんとかなる」という風潮だけは絶対に避けなければ、自らの首をしめることになるからだ。

 さて、臨時会、第二回定例会を通じ、はたして新区長と前区長との違いはあったか。残念ながらNOである。まだ就任直後なので、違いを鮮明にするほどの施策が出ていないことも一員であるし、区政についての答弁は「官製」であることも原因だろう。まあ、違いを見つけるとしたら、お役人側の「緊張感」のない答弁であろう。前にも書いたが、卓越した行政経験を持つ前区長の前では、おかしな答弁は即「異動」につながる。今回は、随分とのんびりした答弁が目立ったことは、多くの同僚議員も認めるところだ。

 ところが、である。最終日の本日、大きな違いがあった。すべての日程(議会での議案などのことをこう呼ぶ)を終了して、議長が閉会を宣言すると、居並ぶすべてのお役人が起立して、議員席に一礼をしたのだ。思わず「うわ〜!!」と叫んでしまった。隣席の荒木議員などは、感激せいて拍手をおくっているほどの「珍事」だった。

 国会などでは、予算や法律成立の瞬間に、大臣などが起立して一礼をする姿はテレビなどで、よく見る。ところが、大田区議会では、以前から区長と助役(今は副区長)ぐらいは起立して一礼をしていたが、今回のように、全員が同時に一礼をしたことは多分なかったと思う。区長交代で初めて感じた「違い」である。

 本会議終了後、あるお役人に「区長からの指示か?」と聞いたが、たまたまだったそうだ。たまたまであっても、今までやらなかったことを「する」ということは、やはり「何かが違う」のだろう。歓迎すべき「変化」である。


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