いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2007年06月12日(火) 真面目に議会に臨め!激怒の総務財政委員会

 20年の長期政権の結果「強い区長」と「なんでも賛成する議会」という構図が当たり前のようになってしまったのだろうか、とずっと思っていたら、「民間」を標榜する新区長になり、より一層議会に緊張感がなくなってしまった。

 それは、前区長は、56年間区役所に勤務していた、最も勤続年数の長い職員でもあった。なんでもよく知っている。へたな答弁をすると大変!お役人達は、必死に答弁に備えた。時の筆頭助役は、人事権を発揮して「人心」を集める「北風手法」。良くも悪くも議場、特に、お役人側には緊張感があった。

 ところが、新区長は「見るからに温厚そうな」議員出身。行政の細かいことは判らないし、ご自身の答弁も「官製」の朗読。危うくなると、隣席の副区長が助け舟という次第。二人の副区長は、旧政権の元では「冷や飯」派。お役人のダレ方は、議員席からよくわかる。

 さて、今日の総務財政委員会での答弁。これには、久しぶりに怒った!それは、馬込にある都営地下鉄の工場跡地を大田区でなんとかして欲しい、という陳情審査でのことである。買うなり、借りるなりして、地元に有益な公的施設が欲しいので議会で後押しを、という趣旨は理解できる。そこで質問した。

私:所有者たる東京都は、この土地をどうするつもりなのか?

課長:都は、以前陳情が出された時に確認したが、態度を決めていない。

私:あのね、今日、陳情審査をするにあたって、なんで、都に聞かなかったの。内線電話ですぐかかるでしょう、都庁に。それとも、都のお役人は偉くて、怖くて、かけられないの?議会の委員会軽視じゃないの。

課長:最近もれ伝え聞くところによれば、まだ決定していないようだ。

私:「もれ」とは何だ。ウワサ話や、風聞によれば、というのか?
誰に「もれ」聞いたんだ。

課長:おととい、都の課長に聞いた。

他の委員のヤジ:おとといは日曜日だ!

課長:すみません。昨日(月曜日)だった。

私:なんなんだ!聞いていないから、モレ聞いたに変わり、おととい都の課長になり、昨日に変わるとは!では、あなたたちの好きな「地元意見」の町会などは、どう考えてるの、この件を。

課長:町会には聞いていない。

私:それでは、どうやって審査しろというのだ!

共産党の委員:都はいつまでに態度を決定する、と言っているのか。

課長:時期は聞いていない。

共産党:私たちが、現地に都の職員を呼んで視察したところ8月までには結論を出す、と言っていたが‥

課長:具体的な目途とまでは聞いていないが、そのようである。

共産党:この中に区有地はあるのか。

課長:ない。

他の委員のヤジ:水路があるだろう!

課長:水路は区有地である。

共産党:その水路を今後、区道として整備する旨、都と協議している、と聞いているが‥

課長:所管課から、そのように聞いている。

私:ふざけるな!!それだけ情報を持っていて、なぜ報告しないのだ。恣意的に情報を操作するんじゃない。議会をなめてんのか!副区長、今の答弁をどう思うのか?

副区長:議会に対する答弁は、慎重のうえにも慎重にしなければいけないと思っている。今回は、慎重すぎた、ということだ。今後、しかるべき時期に、しかるべき人間同士で都区間の協議をする。

 うまいな!いい人を副区長にしたもんだ。しかし嗚呼!!




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