2007年05月28日(月) |
また議会を止めちまったよ! |
今日は、区議会臨時会最終日。朝9時半から幹事長会、10時半から議会運営委員会、そして、午後1時から臨時会。2時すぎには「解放」される予定だった。
ところが、幹事長会において、突如「副区長の任命同意」案件が出てきたのだ。政権交代があったので、そのうち交代するだろうとは思っていたが、午前中に提案して、午後同意しろ、というのはあまりにも拙速であろう。
ましてや、事前に議長、副議長には何等相談もなかったそうだ。「民間出身」が売りの区長さんにしては、「議会軽視」も甚だしい。幹事長会の後に開催された議会運営委員会において、質問をした。
(提案理由) 副区長Aは、5月31日付けで辞任予定である。そこで、副区長が不在となるので、6月1日付で、現在部長職あるBとCを選任したい。なお、B,C共に、5月31日付で、大田区(一般職)を退職予定である。
(私) 副区長の辞職は、まだ確定したいないし、一般職の2名も予定である。妻から「一般職のまま安定した生活がしたい」と言われたら、辞職しないかもしれないだろう。そんな、推測での人事には同意できない。地方公務員法の兼職規定にも抵触する可能性がある。なぜ、拙速に行うのか。私は、任命されるお二人の人格、識見共に大いに評価するが、手続の問題だ。6月7日には第2回定例会が始まる。そこで提案すればいいではないか。ましてや、議長、副議長に相談がないのは問題である。
(区長) 私は都議会出身である。都庁では人事案件は各会派幹事長に連絡し議長等には連絡しない。同意をお願いしたい。
(私) ここは大田区で、都庁ではない。議会の先例は重んじてもらいたい。まして、各会派幹事長と言われるが、与党交渉会派の幹事長である私や民主党幹事長には連絡がなかったが。事務局は、法令に抵触するか調査したのか。
(事務局) しておりません。即刻調べます。
と、ここで、委員会はストップ。暫くして区長が経営管理部長と職員課長を伴って入室。部長が「6月1日からの人事なので問題はない」と、論点が違う説明をする。全国市議会議長会に確認をした職員が以下のように報告した。
(事務局) 過去、そのような事例はない。ただし、法令解釈権がないので総務省に確認して欲しい。
この報告をもって、今臨時会の議事日程には、人事案件は載せず、総務省見解が出た段階で、再度議会運営委員会を開催して決定することになった。
2時半すぎ、いよいよ議事日程もすべて終わり。どうなるのかと思っていると、休憩を議長が宣言。総務省見解が委員会で報告された。それによれば、
1.本件のような照会は、過去になかった。 2.まえもって議決を得ることはある。解釈上支障はない。 3.兼職規定に抵触する可能性があるが、同意とは別の問題である。
ということで、4時すぎに本会議再開。「また、犬伏のせいだ‥」の声にめげずに入場。5分で無事「同意」、閉会となった。庁舎内では、一部職員から「あなたの言うとおりだ」の激励を受けたのは、いささか嬉しかった。やはり、議会には緊張感が必要だと思う。
さらには、同室の荒木秀樹議員の以下のお世辞も。
区民、有権者が犬伏君の議会活動を見ていたら、君がトップ当選で、僕が二番だ!
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