2007年04月26日(木) |
ご苦労さん!西野大田区長離任式 |
議会の控え室にいると、区長退任の庁内放送があった。56年前に徴税臨時吏員として採用された当時から、56年間を振り返り、エピソードを添え最後に「ありがとう」と結ばれた。
区役所の金庫にお金がなく、給与は本給と手当が別の日に支給された等のエピソードには、信じられないとともに、時代の流れを感じた。その後、1階ロビーでの見送り行事。
ロビーには、各職場の職員があふれ、すごい熱気と拍手だった。一人一人と握手して庁舎を去る区長の後姿を送り、一つの時代が終わったと痛感すると同時に、良くも悪くも偉大な人間だったんだな、と今更ながら思った。
彼の最大の失敗は、後継者へのバトンタッチだった。敗因は、後継者の政治家としての資質(選挙向きかどうか)や素人選対の問題も大きかったが、区長の決断と発表時期、事前の調整不足が最も大きな原因だったろう。
議会では、随分と嫌味を述べ、文句を言い、反旗を翻したことも度々だったが、最後は少しばかり瞼があつくなった。残念なのは、区長与党として、あれだけ親しかった議員たち、見送りにいたのは、私以外に2名だけ。去る者に用はない、ということだろうか。悲しい性だな。
西野善雄区長、長い間、ご苦労さんでした。ゆっくりしてください。
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