選挙2日目。曇天の中地元の駅前でのいってらっしゃいコール(業界では朝立ちという)を行う。
ウグイス嬢(?)と、運転手さんと合流して区内全域にわたり「連呼」のご挨拶。私が、最も苦手とする選挙手法でもある。東京都選挙管理委員会が「なぜ、その候補者に投票したのか?」というアンケートを行ったことがあるが、「宣伝カーによる連呼」により投票したと答えたのは1%だった。
確かに、選挙に関係ない人々にとって見れば「騒音」以外のなにものでもないだろう。ところが、支援してくれているか方々には「家の近くでは全然声が聞こえないゾ!」と、宣伝カー(業界では、戦車と宣車にかけて、せんしゃと呼ぶ)が周ってくることを期待される。
そして、やはりウグイス嬢の優劣は、候補者にとって大きなモチベーションに影響する要因である。素人丸出しの陣営、初日からキンキン声で絶叫している陣営など様々だが、当方のウグイスさん達は、プロ中のプロ。前回の選挙で知り合ってから、何度か関係する選挙でもご一緒したので、いわば「戦友」のような関係でもある。いささか若さでは負けるが、その機転のききかた、絶妙な話ぶりは、多分区内候補者中トップだと思う。
地元から遠く離れた田園調布や久が原をまわっていると、どの掲示板にも私のポスターがはってある。大田区の公設掲示板は567ケ所である。そのすべてに、ボランテイアの方々が、昨日中に貼ってくださったものである。何の見返りがある訳でもなく、ただ「犬伏がんばれ」と、支援してくださる方々である。ポスター掲示板の前を通過する度に目が潤む。ありがたい。
区内の遠方を回り戻ってくると、先週から調子の悪かった右目の炎症がひどい。選対幹部に「目医者へ行け」と、厳しく言われ、タスキをはずして、近所の目医者へ出かけた。初当選の時も、期間中に、耳鼻咽喉科へ行ったが、どうも選挙中の受診に縁があるようだ。待合室で順番を待っていると、外から「いぬぶしひでかず」の連呼。受付で「いぬぶしさ〜ん」と順番を呼ばれると、待合室の人々が一斉に注目する。よろしくです!
(公職選挙法の趣旨により、この日記は4/25にアップしたものである。)
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