2007年04月13日(金) |
区議会で唯一人、自分で押印する議員になった! |
昨日書いた「議会事務局」の議員活動より、自分たちの仕事優先の対応の結末は、事務局長が「駐車券の時間ミスについては弁解の余地がない」と陳謝されたが、所管の総務課が即日発行できる、と言った「定期駐車カード」については、頑なに拒否。自分たちの主張のとおり、4/25以降まで発行しないそうだ。
また、本日午前中現在、5人の議員しか行っていない「引越し」については、くだらないから中止せよ、誤りを認める勇気を持て、との私の説得も馬耳東風。「各議員さんに協力を求める」そうである。一度決めたら、いかに自分たちに否があっても変えないという、正にお役人の鑑である。
であれば、と「私の印鑑を返せ」と、事務局に便宜的に預けてあった、私の印鑑を返してもらった。この印鑑を預ける行為によって、議員の知らぬ間に「旅費請求」や「精算」、日当の受領などが事務局職員によって行われているのだ。
ヨーロッパの視察に限らず、海外親善訪問、国内の視察など、自分自身の印が押印されているにも関わらず、議員本人は明細を知らない。私は、本日以降、マニフェストにも書いたとおり、押印する書類は、自分で確認して押印することにする。この当たり前の行為は、議会やお役所では「変人」とうつる。
事務局職員の議会活動への邪魔は「予算の無駄使い」をも引き起こす。昨年、防災・安全対策特別委員会の視察で、鳥取県を訪問することになった。ところが、議会の担当職員から待ったがかかったのだ。理由は、区の規定運賃では予算額を超えてしまうからだそうだ。羽田〜米子の往復の公示最低運賃は36000円程度。それに、規定の宿泊料を加え、日当日額3000円の3日分を足すと、到底予算額一人あたり4万円にはおさまらないからダメだそうだ。
ところが、東京〜米子の往復航空運賃と、宿泊をセットにした「包括旅行」だと、一人28000円程度でおさまるのだ。日当をいれても予算内だ。委員長は、そのプランで行こうと言い、職員はダメだと譲らない。職員の反対の理由は「包括旅行」は、その業者との請負契約を締結しなければならず、認められない。結局、議長の裁量で、予算を増額し、わざわざ一人あたり2万円も高い運賃を使って「視察」に行ったのだ。
国内視察も海外視察も、実際に旅行会社に支払った額(実額精算)ではなく、旅費規程による渡しきりのため、こんなことがおこるのだ。11日間のヨーロッパ視察では旅費が515440円、日当72300円、宿泊費184900円、支度料43120円の合計815760円が各議員に支払われた。ところが、議会事務局職員の知識不足で、本来計上すべき空港旅客サービス施設使用料や各国の出入国税はゼロ円。実額ではないので忘れても影響はない。なぜなら、航空運賃と、宿泊費ともに、実際の支払い価格より相当高く計上されているからだ。
旅行会社に支払った残りが、現地での飲み物代などにあてられる。実際には、日当の部分なので、議員に渡ったお金、ということになるから飲み食いに使っても違法ではないが、その区分を明確化すべきだし、旅行会社に支払った額を基準に考えるべきである。旅行会社側も、旅費規程を知っているから、議員やお役人の視察は、通常よりおいしい仕事となるのだ。
さあ!新たにバッチを着ける新人さん。海外視察などは自費で行こう。そして、議会事務局にハンコを預けない「自立した」議員になろうではないか!それこそが、区民感覚である。
**本来「日当」と書くべき費用は、区民の開示請求を意識してか「旅行雑費」と記載されている。**
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