2006年09月02日(土) |
だからどうした?イラクで機関銃暴発by防衛庁 |
マスコミというのは、何事も大事(おおごと)にすることがミッションだと思っていたほうがいいと思う。特に、左に偏向しているマスコミはそうだ。新聞は、サンケイと朝日と読売を購読すると、物事の本質がわかるのではないだろうか。
さて、本日の夕刊。朝日の次に左よりの毎日新聞の社会面。
「暴発報告せず」と大見出し。イラクの陸上自衛隊派遣部隊が、平成16年の5月に宿営地内の道路で、機関銃が2発暴発していたらしい。が、防衛庁に報告があがっていなかった、ということが問題らしい。さらには、安全装置がかかっていなかったため、道路の凹凸で暴発したとも。
軍事評論家の「シビリアンコントロールが充分機能していなかったことを示す」という、アホなコメントまで掲載されている。
で、何が問題なのさ。いつ危機があるかもしれないイラクで、安全装置を解除していたことは理解できる。凹凸の道路走行中で暴発することも想定内だろう。まして、宿営地内で、けが人もいない。全国の陸海空自衛隊の駐屯地、基地内で「事故」は、年がら年中起きている。それを、一々防衛庁に報告していたら、それだけで、内局の機能はマヒする。各級指揮官のレベルで判断するから、指揮系統が存在するのだろう。
ましてや、シビリアンコントーロールだと??? シビリアンコントロールとは、内局の東大出のお兄ちゃんが、現場の年配の指揮官を呼び出して、文句たれることではない。(このところは、内局の官僚もわかっていない!)軍隊たる自衛隊の行動について、最終的には、国権の最高機関たる国会が統制することを言うのだ。和訳の文民統制、という言葉が独り歩きした結果、賢い防衛官僚から、軍事評論家さんまで、勘違いしている。
さて、では、時効である私のことを話そう。私は、航空自衛隊生徒だった、昭和47年の秋、陸上自衛隊12師団隷下の相馬が原演習場において、カービン銃の弾倉(空砲)を紛失した。さらには、3年生だった、昭和49年、同じ演習場の射撃場で「銃点検」の号令で、実弾1発を暴発させ、中隊長にぶっ飛ばされた。
この事実は、防衛庁に報告されていただろうか。確認していないが、絶対に、そんな訳はない。区役所内で実弾が暴発したのではない。演習場でである。再発は防止せねばならないが、防衛庁に報告するような案件ではない。
大田区の公園事務所で、害虫駆除の薬剤散布をしていたところ、ポンプの圧力が過大で、薬剤が散って暴発したとしよう。それを、本庁舎に報告するだろうか。
意図が見え見えの毎日新聞と、名を売りたい「軍事評論家」さん、の合作であろう。騙されてはいけない!
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