2006年09月01日(金) |
親バカいぬぶし、長男への手紙 |
私は、10歳で親と死別したせいか、相当の親バカであることを自認している。特に、別居している長男(21歳)は、大学進学時に、会社を倒産させてしまったので、懺悔の思いもあり特別だ。
今日、パソコン内の保存文書を整理していたら、彼が自衛隊に入隊するために、家を出かけた日に渡した手紙が出てきた。いささか、お涙頂戴の部分もあるが、お読みいただきたい。
陸上自衛隊入隊おめでとう。 正直言って、こんなに早く別れて暮らすことになるとは、とても寂しく、困惑しています。 自衛隊に入隊が決まって以来、君と過ごした17年余りの思い出が走馬灯のように駆け巡りました。もっと、一緒に出かければよかったな、とか、浪人させてやればよかったかな、など、実は、結構悩んだものです。 しかし、君が、自ら出した結論です。父親としては、その結論を出した君を誇らしく思い、おおいに応援することにしました。
君が小さい時は、父母ともに、仕事が忙しく、2歳になる前から保育園に通わせ、きっと寂しい思いをしたことでしょう。 高校2年の冬には、会社の倒産という、大変な思いをさせてしまいましたね。あの時の「俺も働くから頑張れよ」との、君の一言は、とても頼もしく、意気消沈していた私の大きな励みと、喜び、そして、驚きでした。 ひょっとして、自衛隊を選んだのは、この時の言葉から親父が貧乏だから、と余計な気をまわしたのでは、と、申し訳なくも思っています。
さて、自衛隊は、とても可能性のある組織です。勉強する気のある者には、おおいに機会を与えてくれます。あらゆるチャンスを利用して、一般社会では得がたい経験をしてきてください。 同期生、先輩にも色々なタイプの人がいるでしょう。酒やギャンブル等、安きに流れず、この2年なり、4年後には大きな目標があることを、常に忘れず、自衛隊生活を楽しみながら勉学に打ち込んでください。
そして、どうしても解決できない問題があったり、悩んだら、いつでも戻ってきなさい。 いつでも、いつまでも、父母は、君の味方だから。
それじゃ、元気で行っておいで。 4月7日に、会えるのを、楽しみに、とても楽しみに待っています。
平成15年3月27日
犬伏 秀一
追伸:選挙を手伝ってくれてありがとう。 必ず、当選するから応援していてください。
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