いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2006年08月27日(日) 久しぶりに緊張したNPO研修会講師役

 私は、実は小心者だと思っている。結構人の目や、評価を気にするし、心配事があると眠れなかったりする。が、そんなことは、まったくない、と装っているだけなのに、世間一般では「心臓に毛が生えている」と思われているようだ。

 とは言うものの、講演会の講師やら、街頭演説に弁士、パネルデスカッションのコーデイネーターなどとなると、場数をこなしているので、まあ「への河童」でお受けしている。

 が、昨日はいささか勝手が違った。何しろ、身障者団体の幹部の皆さん100名を前に「障害者自立支援法について」という題目で研修会の講師をしなければならないのだった。小学生が大学教授相手に講演をするような気持ち、と表現してもまだまだ足りないぐらいの気分だった。

 兎に角、私はお役人ではないので、法律解釈や手続を説明するのなら不適だ。そこで題名に一言加えて頂いた。「議会の窓から見た障害者自律支援法」と。

 つまり、障害者自立支援法の成立や、区議会での陳情・請願審査のあり方を通じて、今日の我が国民主主義の問題点。地方自治の望むべき姿、区議会のあり方などを論じようとしたのである。

 これなら、私の得意とする分野である。自立支援法については、区役所の配布している資料をコピーして配るだけにした。

 さて、本番。私の前の講師が、GID(性同一障害)で聾唖者という方で、手話でとても豊かな表情で表現された講義だったので、これもプレッシャーだった。

 さて、私の番だ。地方自治や議会の改革を語ると、どうしても現状の体性、すなわち、首長の追認機関、強い首長、弱い議会という構図を示さなければならない。会場には、区議会の先輩議員も来ていた。なんとか、彼らを否定しないで、議会改革を話すことを考えたが、多分それでも相当厳しいことを話してしまったかもしれない。

 そして、最後は「3流の国、3流の政治は、3流の国民が作る」と、正しい選択と、自ら選んだ議員の言動に責任を持つようお願いしたが、講演後、主催者側から「あの言葉は反発がある」と指摘された。が、ホンネであるし、我が国民主主義が制度だけではなく、本来の形で機能するためには、絶対に必要なことである。

 研修会主催者の皆さん、ボランテイアの方々、私の話を手話通訳してくださった手話通訳の皆さん、参加者の皆さん、ありがとうございました。

 3流区議と、選んでいただいた有権者に恥をかかせないよう、頑張るぞ!


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