いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2006年07月29日(土) 不思議な空間@多摩川河川敷

 今日は、六郷地区少年野球大会・女子ソフトボール大会の初日である。主催する青少年対策委員会の一員として参加した。ジェンダーフリー大好きな人々は、「少年が野球で、女子がソフトとは男女差別だ!!」と叫ばないのだろうか?

 開会式では、炎天下にも関わらず、「来賓」である町会長、学校長を全員紹介する。毎回申し上げているが、紹介される人々は別にして、炎天下の子ども達にはまったく「無意味」な時間である。さらには、前衆議院議員が来賓の列にいたが「政治とスポーツは別」とばかりに紹介はなし。自分達が一度でも国政の場に送り出した代表と、町会長の扱いの差が、この国の政治の弱さかもしれない。

 さて、グランド周辺のゴミ拾いに出かけると、河川敷の川沿いに不思議な入り口を発見した。近づいて見ると、しっかりした文字で看板がある。


ここには、人間に捨てられた犬やネコを保護しています。去勢手術、避妊手術を受けさせています。人間不信からも心を開いてくれるようになりました。生涯、家族の一員として暮らして下さる方連絡ください。090-000-0000

とある。そして、入り口から奥へつながる道はウッドデッキになっており、ネコたちが、楽しそうに日向ばっこをしているのだ。ターザンの映画にでも出てきそうな、まったりとした、そして、なんとも大らかな空間に、暫し見とれてしまった。


 水辺と草と緑と動物と共に暮らす、人間の本来の暮らしの姿を見たような、懐かしい気持ちだった。

 と、思ったが、待てよ。考えて見れば、この住人は「河川の不法占拠」であるし、多分、様々な国民としての義務も果たしていないだろう。とすれば、いかに「懐かしくても」この空間を是認することは出来ない。

 そんなことを考えていると、いつの間にか、その入り口にチェーンをかけられてしまった。

 まあ、ネコちゃん、わんちゃんにとっては「ユートピア」だな。そっとしておこう。


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