2006年07月12日(水) |
航空自衛隊スクランブル2万回達成!? |
先日の予備自衛官招集訓練における「防衛教養」の中で、本年4月に航空自衛隊の対領空侵犯措置である緊急発進(スクランブル)の回数が2万回に達したことが示された。このことは、4月7日に防衛庁が公表し、時事通信から報道各社に配信されているので、「秘」の指定ではない。
特に、最近の特徴としては、中国機に対する処置が激増している。東シナ海における油田開発と関連して、活発な調査偵察行動に出ているようだ。また、ロシアも経済動向が安定してきたようで、一時激減していた緊急発進の回数が回復(?)してきた。
さて、問題は、中国機の防空識別圏(領空とは違う)侵入について、防衛庁が事案ごとに公表しようとしたことに対し、外務省が待った!をかけたのだ。靖国問題で日中関係が悪化している今日、あまり中国を刺激しないほうがいい、ということらしい。(既報道による)
外交には当然、根回し、ウラ技など、表に出ない事項があるのは当然である。しかし、領空侵犯という国家の主権に対する重大な行為を、国民に知らせないという判断には、いったい外務省という役所は、どこの国益のために働いているのか、と疑ってしまう。
防衛教養の教官が述べていた。
兵を100年養うは、これ1日のため。万一、わが国に外的脅威が発生すれば、国民からは「なぜ、Reserve Force(予備軍)を訓練しておかなかったのか!」という声があがるだろう。その時に、充分訓練しています、といえる予備航空自衛官であれ。と。
大丈夫、外務省がなんと言おうと、航空自衛官の士気は高い。
↓ 訓練が終わり、ついつい反省!(これは、秘密です。くれぐれも…)
|