2006年05月15日(月) |
自衛官またまた制服で出国できず!事務方の甘さ? |
本日イラクサマワに到着した、陸上自衛隊復興支援群第10次派遣隊が、当初予定していた、キャセイパシフィック航空(香港拠点)のチャーター機を利用できず、民間定期便に急遽振り替えて輸送したことがわかった。
これは、キャセイ社に対し、中国政府が領空通過を認めなかったことが理由で、結果として、7日に制服で羽田から出国する予定だった隊員は、民間定期便であることに配慮してか、私服での出国となった。
以前にも、イラクから帰国した部隊が、成田空港公団(当時)の要請で、寄港地(確かクエイト)で私服の背広を買って、帰国したことがあったが、またまた噴飯事件である。
国家の名誉と国際貢献、人道支援という崇高な使命を帯びて出国する、軍人(自衛官は何と政府が誤魔化そうが軍人である)が、制服を着用できないとは、何たる屈辱であろうか。
中国が、自衛隊のチャーターした民間機を『軍用機』とみなし、領空通過を許可しなかったことは、不愉快ではあるが、国際法上は文句を言う筋合いではない。これを、外交ルートで撤回できなかった外務省、そして、イギリス系とはいえ、中国に返還された香港拠点のキャセイパシフィック航空を選定した、防衛庁事務方の危機管理の甘さこそ、今回の屈辱事件の原因である。
国民の生命、財産を守る防衛庁、国内ではAgency(局扱い)として肩身が狭いが、国際的には、外交官と同等に処遇される重要なポジションであることを、あらためて認識して欲しいものだ。
施設庁疑惑で、組織が萎縮して、国家の尊厳を捨ててはダメだ!
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