いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2006年04月24日(月) たまげた千葉7区補選の結果

 朝、いつものように早起きをして、例の個室で新聞を読むと、な、なんと千葉7区の衆議院選挙補選において、大方の予想をくつがえして、民主党の26歳の候補が当選した、とある。

 選挙戦途中で、太田和美候補のキャバクラ勤務の怪文書が流れるという事件があったらしい。

 うまかったのは、民主党陣営が、その事実をあっさり認め『庶民対エリート官僚』という構図を作り上げたことだろう。新生党、新進党、自由党と『小沢選挙』を体験してきたが、それは凄い。綿密かつ周到、候補者は本当に気の抜けない戦いを強いられる。また、それでなければ小選挙区は戦えない。

 ただ、気になるのは1年間しか務めなかった県会議員としての、有権者への責任。さらには、有権者の浮気性である。前回、自民党に圧倒的勝利をもたらした『民意』は、『キャバクラ嬢対通産官僚』という、エリートへのジェラシーで吹っ飛んでしまうくらい軽いものだったのだろうか。

 ベストセラー『国民の品格』の著者藤原正彦氏は、民主主義は本当に素晴らしいのか、と以下のように述べている。

主権在民には大前提があります。それは『国民が成熟した判断をすることができる』ということです。(同書75頁)中略 しかし、冷徹なる事実を言ってしまうと『国民は永遠に成熟しない』のです。(同書83頁)

 さらには、この成熟しない国民の『世論』を作り上げているマスコミこそ、第一権力である、と述べている。

 はたして、本当に千葉7区の有権者が、真面目に2者択一した結果だったのだろうか。そして、本当に民主党に政権を委ねたい、という選択だったのだろうか。であれば良いし、そう願いたいが、選挙を何度も経験した身には、どうもそう思えないのだが‥


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