いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2006年04月22日(土) 祝 おおた市民活動推進機構発足

 先日、大田区の市民活動団体などが主体となって、NPOおおた市民活動推進機構が発足した。市民が主体的に自治のあり方や、社会貢献を考えることは、おおいに奨励されることであるし、行政にも刺激を与えて結構なことだと思う。また、ばらばらに活動しているNPOが、情報を共有するだけでも意義があろう。

 特に、この団体については、共同事務所になるであろう場所を、ひょんなご縁から、私の知人の所有物件をご紹介したので、ぜひ成功するムーブメントになって欲しいと願っている。(ご紹介しただけで、それ以上でも、以下でもない。くれぐれも!)

 そして、本日「おおた市民活動推進機構と区議会議員との語る会」という催しが開催され、参加した。プログラムを見た瞬間「ありゃ?語る会ではないな」と思った。「語る会」のプログラムは以下のとおりである。

<ミニミニ講演>
1.「市民自治社会の考え方」

2.「若者が次々に挑戦する社会起業家」

<事例紹介>
3.NPOと他自治体による協働の事例紹介
・「NPO、商店街、区、都との協働」
・「NPOが作る自治体の特色」

<活動紹介>
4.“協働”事務所の運営
NPO、社会起業家、個人によるソーシャル・キャピタル・オフィスを開設

5.情報誌の発行と配布
市民満足学会と連携した「大田区の成績表」を連載!

 開始後すぐに、参加者同士1対1で「夢」を語り、じゃんけんをするというゲームから始まり、講演がまず二人。プログラムの2番目まで終了したのは、開始後1時間10分後だった。そこから、5分間、3人ずつに分かれてのデスカッションタイム。

 ここまでは「語る会」と言うよりは「研修会」のようだった。このデイスカッションタイムで同席されたNPOの役員さんに、その思いをお伝えして中座した。

 一般論だが、市民活動は、その主宰者が注意しながら推進していかないと「自己満足集団」となって、自らの活動は常にベストだ、との錯覚に陥ってしまう危険をはらんでいる。そうなると、組織の広がりはとまる。  

 私がプログラムを見て「ありゃ?」と直感したのは、「語る会」と銘打ちながら「自己満足発表会」にならないかとの危惧だった。中座してしまったので、その後の展開はわからない。きっと、後半は議論が盛り上がっていい会になったのだろう。

 新生「おおた市民活動推進機構」が、おおたの活性化の強力な推進役になるよう願ってやまない。

 


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