いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2006年03月11日(土) いぬぶし火中の栗を拾う@都立大森高校

 今日は、久しぶりに何の行事もない、平穏な土曜日だった、いや、そのはずだった。午前4時に起床、1m四方の個室でサンケイ新聞をしゃがみながら読む、という朝の行事をすませ、土曜日なので、贅沢にも『朝風呂』に入り、再度惰眠を貪った。が、午前8時すぎ、携帯電話がなる。

 電話の相手は、私ではない区議会議員の後援会幹部。『大変だ!大森高校の卒業式で、日の丸反対のチラシを配っている連中がいるぞ』と。う〜ん!眠いし、土曜日だし‥しかし、だ。これは、国家の一大事である。飛び起きて出動。

 大森高校に着くと、いるいる。10名程度だろうか。校門前でチラシを配っている。それも、一人以外は、左巻きの皆さん共通の、オヤジルック(ジャンパーにズボン)である。お祝いの式典には、極めて迷惑な服装である。

 さっそく、記念写真を撮影すると、おばさんが向かってきた。『あんた、警察でしょう。写真なんかとって‥』区議会議員です、というと、謝った。



 これからが、大変だった。卒業式に参加する生徒、保護者の進路を拒み、チラシを渡そうとする彼らに『お祝いの日だ。非常識はやめろ!』と、校門通路から排除する。また来る。『砂糖に群がるありさんみたいなことはやめろ』と、また排除。この繰り返し。

 校門の中には『燃えるゴミ』と書かれたゴミ箱が。チラシで校内をよごされない学校の配慮である。

 約2時間対峙し、ビラを配った人々とも話した結果、あることがわかった。いわゆる『フツーの市民』はまともだった。目をつりあげてくるのは、実はプロ。以下、今回の参加者のプロフィール。

 男性M氏(前進社(中核派の出版社)専従職員、先鋭的)、女性(首都圏ネットワークセンター、先鋭的)、男性(労組関係者、ゼッケンから中核派と思われる)、女性Y氏(品川無防備平和条例の会関係者、元都立高校保護者、とてもフレンドリー)、女性(多分、一般市民、控え目)、弁護士(共産党系事務所所属、極めて紳士的)、他に男性と学生風各一人づつ、いづれも静かに活動していた。

 上記以外に男性3名がいたが、実は過激派担当の警視庁私服刑事だった。
保護者や、一般の市民が自らの意見を発言することを否定するものではないが、その後ろには、中核派などの『プロ』がいることは、普通の参加者にはわからない。

 そして、その場のTPOをわきまえることも、活動には必要だ。通路をさえぎりビラを渡す、卒業式にゼッケンでビラを配る、礼を失した服装でビラを配る、『卒業式会場』や『都立大森高等学校』という絶好の記念写真ポイントを占領する、などの行為は、決して普通の人々の支持を得られないだろう。この点については、相手側弁護士も、率直に認めていた。

 いずれにしても、おめでとう。ご卒業!


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