いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2006年03月07日(火) 深夜12時でも情報開示します?@大田東行政センター

 以前、旅行会社を20年以上経営していたときの『不思議な法則』に、一度ひっかかったお客様は、最後までひっかかる、というものがあった。これは、例えば、パスポート申請で不備があったりすると、ビザでも問題が出て、出発までにも、なんらかのトラブルが発生し、現地でもクレームが起こる、ということだ。まるで、誰か(神様?)が仕組んでいるとしか思えない程、その人ばかり、トラブル続きになるのだ。

 ボタンの掛け違い、という言葉もあるように、一度感情的に対立してしまうと、そのことをきっかけに、上述のような結果になることが、世の中には結構多い。今回の、Oさんも、そんな不幸な区民の一人である。

 彼は、ある医療機関に勤務する事務系管理職である。仕事柄、区役所や他の官庁と接触する機会が多い。そこで、おかしなお役所の対応に、『正義感』と、『普通の感覚』で戦いを挑むのが、Oさんの素晴らしさである。

 通常は、医療機関という、その生死を行政に握られているような機関は、あまり歯向かわないものらしい。そんな『かわいいネコちゃん』だと思っていた医療機関からの、問題提起(特に、情報開示の区役所内非統一など)に、お役所はあわてる。

 相手はヤクザじゃないのだから、間違えたら、素直にあやまっちまえばいいのに、それは、お役人のDNAとして出来ない。なんとか、取り繕う。すると、ボロが出る。ボロを隠そうとすると、余計にキズが広がるという構図だ。

 そして、本日Oさんから来た苦情メールには、また笑わせてもらった。

大田東行政センターから来た開示決定通知書に書かれた開示日時は、3月10日午前10時から午後12時です。午後11時に伺いますとでも回答しましょうか。私は馬鹿にされているのでしょうか?

 お役人が、開示に慣れていないこと、細かい配慮がないことの好例である。いや、そうじゃない。Oさんの都合を考慮して、深夜12時まで役所を開けて待っていてくれるのだろう。そうに違いない。でも超過勤務手当の不要な管理職が待っててネ!

 区長印が捺印されている、正規の公文書に深夜12時までに来い、と書いてある以上、お役所は拒否できない。さあ、どうする。謝るか、開庁するか‥

(後日記:開示日当日朝、所管課長が電話で陳謝したそうだ。)


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