2006年02月26日(日) |
お役人は謝らないことが原則? |
7年間議員をやっていて、お役人の行動規範がいかに民間のそれと違っているかを、色々な場面で見聞した。ほのぼのした可愛らしいお茶目なものから、あきれるものまで、それは正に「異文化」ですらある。
さて、今日は、ある問題で地元の自治体と対峙している団体の代表者と懇談をした。定年前とおっしゃる品のいい老紳士は、傍らでやさしい目線をおくる奥様を前にこう言った。
私達は、自らのエゴを通すつもりはないのです。ただ、お役所に「申し訳なかった」と言って欲しいだけなのです。
この問題を、今ここで書けない事情があるが、明らかに、この自治体の長たる者が謝罪してしかるべき案件だと思った。このことに限らず、兎に角、お役人(又は、団体としてのお役所)は謝ることを嫌う。
それでも、区民は謝ってもらわないと収まらない場合がある。そんな時は、以下のように舞台を作るのが私流。
私:この件につきましては、担当のA課長も、本当に申し訳ないと陳謝しております。そうだよね、課長? A課長:(無言でうなずく) 私:今後は、このようなことがないよう、さらには、Bさんのご指摘の件については、早急に検討すると申しております。そうだよね、課長? A課長:(無言でうなずく)
また、議会答弁などで、「不適切であったと認識しております」とか「いささか処理が遅かったと思われます」などという表現は、民間では絶対に「謝罪」とは受け取らないが、お役人にとっては、「謝罪の言葉」なのだ。
さあ、平成18年度第1回定例会が始まる。今回は、どんな「謝罪」が聞けるのだろう。
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