いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2004年12月28日(火) 新たな事務所に移転。

 平成14年1月、同時多発テロの影響から、契約していた大手旅行会社から契約解除の通告を受け、昭和54年に設立した旅行代理店を廃業した。残ったものは、個人保証していた多額の負債と、担保まみれの店舗。

 自己破産して、議員報酬だけで食べていく、という選択肢もあったが、どうも、ドリームジャンボ宝くじがあたれば返済できる額で『自己破産』というのは、私の人生観にあわなかった。と言って、議員報酬で返済できる額でもなかった。

 そこで、再起をかけて、残った店舗で居酒屋を始めた。私の作った料理にお金を払っていたお客様は、大変不幸だったと思うが、兎に角、この居酒屋のオヤジをやったことにより、再起する気持ちになった。100円玉に頭を下げる心というのが大切だ、とも学んだ。

 要するに、企業もお店も、そこに働く『オヤジ(社長)』の気持ち次第でなんともなる、と思う。よく共産党が『もっと、区は中小企業対策を…』と訴えているが、本来、経営者とは『自ら考え、行動する』べきであって、行政の手助けなど期待していては、本当の経営者とは言えないとさえ思える。

 さて、その再起の途上、事務所がなくなってしまって困っていたところ、友人でもあり、さらには潰してしまった旅行会社の株主でもある会社社長から『会社社員寮を使え』、とのお言葉があり、今日まで借用させて頂いた。

 そして、今回、新たな事務所を開設することが出来た。これは、同じ会派の若い議員が『事務所が欲しい…』と呟いていたこと、その同じ時期に、経営者の会合で一緒だった不動産業者社長から『安い事務所がある』と紹介されたこと、このタイミングのよさに、彼と応分の負担率で借りることになったのだ。

 今日は、オークションで落札したパソコンなどをセットして、気のおけない仲間達と軽い開所式をおこなった。発泡酒での乾杯だったが、新たな事務所で、新たな出会いや、新たな活動が出来ればと思っている。

 長い間お借りしていた、N社長さんありがとうございました!

 


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