2004年11月04日(木) |
大田区立保育園入園選考基準 |
区議会議員になって、よく『どうやったら保育園に入れますか?』と、よく聞かれる。こいつの答えは難しい。大田区では、入園児の親の就労状況などに応じて、点数をつけて、高い順に入園をさせているからだ。
しかし、この点数が、どうも納得がいかない。
例えば、常勤20日(月)以上で、一日8時間以上の勤務をしていると、11点。夫婦がそうだと、22点となる。これが、就職内定者(就労予定証明書があるもの)となると、途端に6点になってしまう。証明書未提出の内定者にいたっては、2点。もはや、よほどのことがなければ入園は出来まい。
入園までに、常勤20日になる就職が内定しているのなら、11点でいいじゃないか、と思うのは『お役所仕事』を知らない、区民の感覚、と理由をいくらでも説明してくれる。お役所には『色々な理由』があるらしい。
さらにビックリするのは、自営業者への差別的な点数制度だ。上記のように、8時間常勤で、父親が社長、母が経理をやっている自営業者の場合、父親は9点、母親は7点で合計16点。5点もの差がついてしまうのだ。自営の父親が、サラリーマンと同様に11点をゲットするためには、『危険なものを扱う業種』でなければならない。母については、であったとしても、最高9点にしかならず、入園は難しくなる。
この基準で行くと、例えば、ライブドアの社長などは(離婚されているが…)9点にしかならず、『保育に欠ける状況』は、サラリーマンより低いことになる。お役人の考える『自営』とは、八百屋さんとか、中華料理屋さんのイメージなのだろう。
八百屋さんなら、奥で子供を見ていられるだろう、中華料理屋さんだと、火を使うから危険だろう、と。ライブドアの社長室に子供を置いておくなどという風景は、到底想像できないし、例え、そんなことがあっても、めったなことでは『自ら信じた基準』は変えては下さらない。
ところが、区民も負けてはいない。内定だと点数が低いのがわかっているから、就業中と書いてもらったり、自営では妻の点数が下がるから、取引先の会社で『常勤』である証明書をもらう、などの策を講じている例もあると聞く。
正確に言えば、有印私文書偽造、同行使になるが、『様式審査』の現状では把握は難しい。
実態にあった基準に変えるべきだと再三訴えているのだが…課長さん!
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