2004年10月23日(土) |
JRさん、まだまだ『国鉄』だね |
新潟県で本日震度6の地震があった。私の暮らすマンションでも相当の揺れを感じだので、6というのは大変だったろうと思う。
地震の一報と同時に『新幹線が脱線したらしい』という報道がされた。その後、震源地の真上を走行中の新幹線が、自動停止装置でも間に合わず、脱線したことが報じられた。負傷者がいなかったことは、正に奇跡、不幸中の幸いであった。
ところで、この後のJRの対応は、地震と『初体験』ということを割り引いても、お粗末であった。乗客は車両の中に5時間近く缶詰になったまま待機。そして、その後、職員の誘導で、なんと6kmも線路上を徒歩で避難した、というではないか。
5時間の恐怖の後、6km、多分1時間半から2時間、真っ暗な中の行進はさぞかし辛かったことだろうと思う。なぜ、5時間の間に、バスを線路下に派遣できなかったのだろう。
長岡駅の近辺であれば、直営のJRバスの車庫もあるだろうし、地元新潟交通のバスをチャーターすることも、5時間もあれば出来たろう。
平成13年の秋に、私自身、東北新幹線車内に5時間缶詰にされた経験を持つが、その際のJRの対応も、お粗末極まりないものだった。
危機管理能力、指揮能力とは平時には、なかなか理解できないが、こんな事故の時、その会社の『お客様思考』がわかるのは、実に皮肉なことだ。
JR各社が、早く、お役人気質を捨てて、真の民間会社となれるよう願ってやまない。
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