2004年09月28日(火) |
蒲田駅前に『区役所になりかわり』という看板が! |
JR蒲田駅東口に、横5mはあろうかという看板が設置された。曰く 『10月1日より歩きタバコポイ捨て禁止の罰則が施行されます』とある。さらには、『大田区役所になりかわり』との添え書きもついている。
これは、本年4月1日に改正された、健康で美しい大田区をつくる条例に基づき、10月1日から蒲田駅東西が『歩きタバコ禁止地区』に指定されたことを告知するものだ。
設置したのは、羽田地区のボランテイア団体で、この条例改正前から、区内随所にペットボトルを改良した吸殻入れを設置するなど、区内美化に活動されていた。
それでは、なぜ『大田区役所になりかわり‥』看板を設置しなければならなかったのか。それは、区が設置しないからだ。10月1日から、罰則付きで歩きタバコを禁止するのであれば、啓発活動として、1ケ月くらいは前から、駅前に懸垂幕や、横断幕などを設置し、周知徹底する努力が求められる。
担当課長に先週、確認したところ『金がない』とのことだった。懸垂幕や、横断幕など、せいぜい10万円規模でできるものが、2000億円の予算を誇る大田区できないはずはない、と迫ると『なんとか考える』とのことだったが、未だ出来ていない。
唯一の宣伝は、駅周辺の歩道に貼り付けたシールと、町会に配った、A3サイズの手作りポスターのみ。告知には、まったく不十分なものだ。どうも、マーケッテイングの思想はお役所にはないようだ。
そもそも、定年になった担当部長から始まり、お役人はタバコポイ捨て禁止罰則には否定的だった。それが、区議会で陳情が採択されたこと、また近隣区においても罰則条例が可決されたことを受け『渋々(と感じた)』条例改正となった。
過料1万円以下となったが、結局千円に落ち着き、当面(多分、永遠に)徴収しない。ないよりいいが、どうせなら千代田区のように、積極的に活用して欲しいものだ。
毎年50億円入ってくるタバコ消費税への影響、区内有力者もいるタバコ商組合との兼ね合いもあり、強くでれないのかもしれないが、もはや時代の趨勢は分煙である。
蒲田駅東西などと言わず、区内全域を『禁止区域』にすべきであるし、『区役所になりかわり』などという、役所の恥を蒲田駅前の『区の床の間』に出されるようなことをしてはいけない。早く、区自前で作れ!
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