2004年06月30日(水) |
ゼネコンは儲かりまんね! |
公的補助金が相当出るある民間施設で、ゼネコンが談合をした、と以前書いた。その施主(建築主)は、入札が終わって、事前情報どおり落札したゼネコンに「下請けには、是非、地元の業者を使って欲しい」と懇願した。
そこで、ゼネコンは、下請け希望の地元業者に見積もり提出を求めた。ところがだ、まったく価格が合わないのだ。例えば、ゼネコンが施主に出した電気工事の見積もり額に比較して、下請けへの査定価格(希望価格)は、なんと半額。空調衛生工事も同様だ。
もしも、本当に、この査定価格で受ける業者がいるとすれば、ゼネコンは、電気と空調だけで、1億円近い利益を出すことになる。スゴイですな〜
東京都も「中小企業振興」を政策目標に掲げてはいるが、実際には、大規模公共工事では、「東京都経営審査点」という基準で、点数の高い大手ゼネコンしか受注しにくい仕組みを作っている。結果、下請けに甘んじる、中小建設業者は、仕事があるだけで、到底利益につながらない。
そこで、大田区発注の工事では、建設工事、電気工事、空調衛生工事と分離発注するようにしている。そうすると、元受ゼネコンに、ピンハネされることが少なくなる。また、大型案件でも、経営審査点の「あまりにも高い業者(スーパーゼネコン)」を排除し、地元業者との共同企業体(JV)に発注する試みを行っている。
まあ、資本主義社会の原則と言えばそれまでだが、私が、大手旅行会社により廃業させられたことといい、どうも、大手企業の勝手な振る舞いには、釈然としないものがある。
今日も月末。全国の中小企業の社長さん!ガンバレ!
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