2004年04月23日(金) |
おいおい、宮城県警さん!そりゃないぜ |
警察不祥事が全国で暴露されている。とくに、組織ぐるみではないか、と疑われる裏金づくりが多い。その中、宮城県警が知事に対し、会計帳簿一切を公開する、と決定したことは、その要請から相当時間がかかってはいるが、多くの納税者が是とするものだろう。
ところがだ、この決定を撤回する記者会見を県警が開催したというから驚きだ。理由は、『公開した内容については他言しない』との約束を知事が破ったから、というものだ。
言葉どおりに解釈すれば『見た内容は言わないよ』ということであり、開示した事実までも公開するな、というのは県知事という公職にある者、さらには納税者に対する県警の奢りと断じざるを得ない愚行である。
さらには『相当臭いぞ!』と、多くの国民に宮城県警の名を知らしめてしまった。どうも、国民全般に、おまわりさんとセンセイには『文句を言ってはいけない』というDNAが植えつけられているようだ。
どうか、宮城県警からすぐ、サッチョウ(警察庁)に戻ってしまうキャリアさん、一線で頑張っている警察官の名誉のためにも再度開示されるよう望む。そのことにより、先輩が法廷にたつ事態がおこったとしても、それこそ自浄作用のある健全な組織の証であろう。
誤解を受けないよう言っておく。第一線で必死に悪と対峙している捜査員は、本当に大変だ。いざ立件しようとすると、検察の介入があって、苦渋をのむこともあるという。大多数の警察官は、正義のために、地域社会のため日々、厳正な規律のもと勤務している。消防官や自衛官も同様だ。これらの現場で活動する人々は、陽はあたらないが、本来感謝すべき人々である。
問題は、事件現場から遠く離れている人々だ。この人々は、私が尊敬する『制服組』ではない。
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