いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2004年02月24日(火) 本会議前は、携帯電話には居留守を‥

 議員が、本会議場で発言できるのは年4回の定例会と、予算、決算特別委員会の時である。そして、これは時間制が採用されており、一人会派の私に与えられる時間は、定例会毎回10分、予算、決算が概ね30分である。

 10分という時間は、短すぎると思うが、まあ、宣戦布告だと思えば、しかたないと、すでに5年も10分に甘んじてきた。(勿論、通常の委員会では自由に発言できるが‥)

 面倒臭いのは、本会議の数日前から、企画財政課長という方から、電話攻勢が始まる。「センセイ、質問原稿はまだですか?」定例会での質問は、10分だろうが、1時間だろうが、全文、事前にお役人に渡すことになっている。(そんな、規則はないのだが)用件はわかっているから、この時期、携帯電話が鳴っても出ない。

 原稿が手に入ると、担当部課が答弁を書き、会議にはかり、答弁原稿をつくる。従って、本会議場での質問、答弁は、すべて事前に調整されたもので、ひどい御仁になると、質問原稿まで役人に書かせたのでは、と疑われるものまである。質問中、一度も顔をあげずに質問原稿を読む、自分で書いていないからか、読み方がわからくなる、などという珍事もおこる。私は、正直なところ、原稿の朗読大会のような本会議の質問は嫌いだ。

 東京都議会にいたっては、委員会の質問まで原稿を作っているというから、あきれてしまう。言論の府が地におちる。

 原稿など渡さずに、わかる範囲で答えてくれれば、本会議に緊張感がでて、寝るお役人も減るだろうに。そして、今日も担当課長さんは、議会内を走り回り、原稿を集める。「まったく、最近の議員は原稿提出が遅くて頭くるな〜」と、のたまいながら。


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