2004年02月06日(金) |
さあ!年度末が近いぞ、予算は使い切れ!@お役所 |
前にも書いたが、都庁が有楽町にあったころ、都庁近くのJTB支店に勤務していた友人から「2月3月になると頭にくる」との話を聞いた。曰く、都庁のお役人が、「○○万円で行ける所、どこでもいいからみつくろってくれ」という出張依頼が来るのだ、という。それも、相当数。
年度末になると、予算が余る。余った予算は、不用額と書かれ、決算書には、執行率○○%とも記載されるから、心中おだやかではない。例えば、予算額100万円の事業を、苦労して70万円でおさめたとする。民間であれば「改善提案表彰」をされてもいいのだが、お役所では「執行率70%」と書かれる。さらには、どういう事業見積もりをしていたのだ、と怒られる。
従って、この時期、あと年度末まで2ケ月を切った、お役所では、国から地方まで、執行率を下げないよう、必死の努力が行われることになる。特に消化しやすいのは、旅費と超過勤務だろう。国のお役所では、3月の出張旅費が、年間予算の30%を超えるところばかりだ。
以前、超過勤務手当の予算消化のために、学校職員が「立ち番」という名前で、昼休みに順番で残業をした、との指摘をしたが、残業手当まで「結果の平等」を求める、とは、どういう感覚なのだろう。
区役所では、ほとんど残業がない部署と、残業予算が足りない部署があり、アンバランスな状態だ。ほとんどない部署では、過日、管理職から「残業予算が余っているので、各係は残さないように。残すと、来年はもらえないぞ」と、暗に、カラでもいいから残業をせよ、との口頭指示が出た。
すべて税金だ。そして、そのツケは、お役人の子孫も払うんだがな‥
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