2003年10月27日(月) |
議場コンサートの区民の列に、区職員が尿検査! |
大田区議会では、議場の有効活用を計るため、コンサートを開催している。昨年までは、ジャズを2回、そして、今日は和楽器のコンサートだ。
区報などで募集したところ、400名近い方が応募され、抽選で当選者を選んだ。各会派から実行委員を出し、私も一人会派代表で実行委員となり、受付案内係を仰せつかった。議会のハッピを着るのだが、どうもどの議員も、うまく似合っている。温泉旅館の客引き風、番頭さん、あやしいお店のポン引き風など、色々なバージョンがあるが、妙に合う。
さて、2時からのコンサートに、1時すぎからお客様が並びはじめた。ところが、どうも、コンサートに不釣合いな人々も行き来するのを目撃した。それも、一様に紙コップを持って、区民の受付の脇をとおり、トイレに入る。
な、なんと、区職員の健康診断の尿検査を行っているのだ。中には、尿検査の紙コップを、コンサートの受付机に出した者もいたという。この健康診断は、職員向けに区内数箇所の会場で、約2週間にわたって行われるもので、職員は適宜各会場に出向いて受診する。今日は、1時から4時の間検診が行われた。
早速、ステキな音楽を後に、所管課長のもとに走った。以下、やり取りである。
私:区民がコンサートに来る会場で、尿検査とは、どういうことか。民間 の会社で、お客様が来れれるときに、尿検査をするだろうか。なぜ、 調整できなかったか。今日、ましてや、あの時間くらい避けられるだ ろう。
課長:検査は年間計画で実施している。コンサートの実施を知ったのは 最近である。コンサート入場時には、一時規制をするように指示 したのだが。
たとえそうだとしよう。しかし、この健康診断の通知を流したのは、10月8日、議会便りや、区報でコンサートを告知したのは9月である。課長さんは、議会便りも区報も読まないのだろうか。さらには、一時規制の指示があったかどうか、検診会場にとってかえし、責任者に確認すると、民間委託会社の責任者は「一切、聞いてません」と。
あわてて、会場に来た課長さん「規制せよと、指示したことが、現場まで伝わってなかったことが問題だ。弁解の余地はない」と、謝った。違うでしょう、謝るべきは、コンサート会場にいる区民に対してだ。
ついでに言えば、この検診、勿論税金で、民間会社(ず〜と同じ業者です!)に1億円以上も支払って行われている。検診自体は、労働基準法、労働安全衛生法などにより実施が義務付けられているものだから文句ない。ただ、区には衛生検査所もあり、民間に比べると、恐ろしいほど暇な、放射線技師さん、検査技師さん、そして、お医者さんまでいるのだ。工夫をして、日常業務の合間に、職員検診を行えば、この1億円は削減できるのだ。平成11年に提案したが、例の「出来ない理由のオンパレード」で、今年も1億円が○○院という検査業者に払われる。
しかし、なんで役所には、こんなに信じられないネタが多いのだろう‥ 本当の意識改革、構造改革は、こんな小さなことからだ!
****明日から、公職選挙法に基づき、衆議院選挙についての日記の記載が出来ません。選挙以外の記載になりますので、ご容赦を*****
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