いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2003年09月29日(月) 公衆便所の解体工事に500万円の補正予算、高くない?

 第三回定例会中の常任委員会(都市整備委員会)が開催された。通常本会議中の委員会には、本会議に上程された議案のうち、所管するものが提出され、審査(意見を言うだけだが‥)される。今回は、補正予算以外には、当委員会に関係する議案はない。

 補正予算のうち、当委員会に関するものが質問されたが、その中でも、沼部駅前公衆便所の解体工事500万円、というものが目を引いた。東急電鉄沼部駅の敷地にある区設の公衆便所を近隣の要望で解体する、というものだ。代替として、駅構内の便所を改築するという。

 鉄道敷地内(といっても、線路から離れている)のため、東急電鉄指定の業者(多分、系列の会社)に発注し、その価格は、相手のいいなりだという。

 そこで、担当の課長に「あなたの家の便所を解体するのに500万円だったら高いでしょう。そういう、普通の感覚を持ってください」と、以下のような民間解体工事の例をあげて見直しを要求した。

 区内の友人が、京浜急行高架化のため移転することになり、線路と踏み切り沿い(丁度、公衆便所と同じ条件)に立っていた鉄骨3階建て述べ床60坪のビルを解体した。線路が近いこともあり、若干割高だった、という解体費用は、約600万円。

 公衆便所は、10坪にも満たないはずだ。それが500万円。きっと、線路が近いので、保安要員がいる、便所だったので、土留め処理が云々と理由をつけるだろうが、こっちは3階建て。トイレだって、各階にあるから、条件は一緒だ。きっと、この業者に公衆便所の解体を委託すれば、1/3位で同様の工事をするだろう。

 お役人が、執行する予算を、本当に自らのサイフだ、と思ってくれると、こんなバカげた予算案は出てこない。構内便所の改築費用の一部助成なのなら、そうはっきり提示すればいい。日本全国3200余りの自治体が使っている税金は、50兆円余り。こんな、ちょっとしたことの見直しで、一割、5兆円くらいは簡単に削減できる。

 困る人も出るだろうが‥‥


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