いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2003年06月28日(土) 議員と住民、どっちがエライ? お役人の非常識

 今日は、自宅のまん前に完成した『都下水道局雑色ポンプ所』の開所式に参列した。このポンプ所は、雨水を一時貯めて、ある一定量を超えると、消毒脱臭して多摩川に放流するものだ。10年の歳月と、250億円の税金をかけて作られたという。

 当初は、直接多摩川に放流する予定だったのが、自然保護団体から『直接放流すると、葦など環境を破壊する』と要望があり、多摩川河川敷下の地下を通して、下流に放流することになった。自然保護と人権擁護に、お役所は弱い。しかし、こうは考えられないだろうか。

 国土交通省は、管理下の河川をいじる工事に、自らの権威が及ばないのはつまらない、ましてや、先輩諸兄が天下っている会社を使わないのは、無礼である。そこで、日ごろ親しくしている、自然保護団体に情報をリークして、放流場所を変更させた。開所記念のパンフレットには、工事担当業者が、施設ごとに書かれていたが、なんと、河川敷内の工事業者名は『国土交通省委託』としか書かれていないのだ。う〜ん、怪しい。恐るべし、お役人の策略か!(あくまで、私個人の想像したフィクションです。念のため)

 さらには、開所式典が気にいらない。テープカットは、都議会議員7名で実施。場内案内は、何班かに分かれて実施されたが、一番初めの班は都議会議員、次が区議会議員、最後が町内会役員という順だ。都議会議員は、施行側(東京都)の身内、区議会もその仲間だろう。とすれば、本来の来賓、上客は町会、マンション関係者であるはずだ。ところが、お役人には、都議会議員のほうが上席なのだ。おかしいぞ!

 お役人や、学校の先生の身内感覚は、社会のそれと、相当ずれている。いい例が、敬語である。身内に敬語を使うのは、自らの昇任の事しか頭にない、または、よっぽど頭の悪い、役人、教員、議員の得意技である。

 一般区民や、保護者、つまり部外者に対し『ただ今、区長さんがお話しされましたように‥』とか、『ただいま、●●先生が、おしゃったように‥』と、身内である上位者や、同僚たる教員に敬語をつける。
いや、違う。このタイプの役人、教員にとって、区民より身内で上位の者だけが尊敬に価するのだろう。

 


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