いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2003年05月24日(土) 有事関連法案に思う

 長年の懸案事項、というより政治の怠慢であった有事関連3法案が国会において可決された。基本法を先送りしたうえでの成立には、大いに不満であるが、今までの異常さからすれば、おおきな前進、と評価しよう。なにしろ、今までは、戦車や戦闘用車両すら、赤信号を無視できず、当然、左側通行、重量オーバーの場合は道路管理者から都度、通行許可をとる、大根畑に部隊が前進するには、事前に農家と補償交渉を行ってから、等、まあ、諸外国からみたら、笑い話のような体たらくであった。自民党も、有事なんかを議論すると「軍国主義」と票を減らすので、福祉だ、農業だ、と票になりやすいことばかりに、予算の配分を要求していた。社民や共産はといえば、もはや論外。自衛隊はんた〜い!再軍備はんた〜い!話にならん。
 さて、成立した法案は、民主党の修正案に随分と譲歩したものになってしまった。与党の、「有事法制は幅広い国民の意見を踏まえて成立させる」という考えは正しい。しかし、有事の基本的人権とは、なんだ?
生きるか死ぬかの事態での、基本的人権を国家が担保するとしたら、それは、何をおいても「生きる」ことのみであろう。国民の協力は自発的意思によるだ?結社、集会の自由を認めろ?生きるか死ぬかの戦いの最中に、かの国の諜報員らに操られた団体が、デモをしたり、集会をすることを認めろ、というのか。どうしても通過せねばならない大根畑も、「国民の自発的協力」がなければ、迂回せねばならぬ、というのか。
 国民を「良い子」で欺く、民主党の平和ボケは、確信犯的ボケの、社民や共産よりたちが悪い。また、こんな修正案に迎合せねばならない、自民党も情けない。どんなに票を減らそうとも、言うべきは言う、そんな政治家をこの国は渇望している。頑張れ、小沢一郎!


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