いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2003年05月19日(月) 議員をバカにして喜ぶ習慣?

 どうも、この国には議員と名のつく人間を呼び捨てにしたり、卑下したりすることで、自らをそれより「エライ存在」だ、と考える風習があるように思えてならない。もちろん、議員がエライと言いたい訳ではない。そして、それらの人々は、決して議員本人の前では、そのような行動を取らないのが特徴的である。平成7年だったか、大前研一氏の私塾で学んでいたのだが、氏がいみじくも語っていた。「今まで、講演にけば賞賛され、講演料もいただいた。ところが、都知事候補と名乗っただけで、卑下され、講演料がタダになる。実にくだらない」と。
 さてさて、今日は、そんなことを乗り越えて「どん底からの復活」という題で、ある異業種交流の団体が、私を講師に講演会を開催することになった。その団体の幹事会では、「どうせ区議会議員の話なんか、同じようなもんで、つまらん」等という意見が続出したようだ。これも、前述の風習のなせる術だ。会場となった、イタリアンレストランに用意されたイスは開場前に満席。会社経営者としての、栄枯衰勢の20数年のこと、さらには、同時多発テロによりおこった資金不足による倒産劇。自己破産をも決意した「どん底」から、再起を決断するまでの、家族、友人の温かさ、などを、飾らず、つつみ隠さずお話した。講演終了後、参加者の皆さんから「よくぞ、あそこまで裸になれるな」と、お褒めの言葉を頂き、カンツオーネの調べと美酒に、ステキな時間を過ごした。さて、「つまらん区議会議員」の話は、どうだったろうか。
 自らの選んだ議員を卑下することは、結果、自らを卑下していることになる、単純なロジックである。もし、卑下に値する議員であれば、次回は絶対に当選させてはいけない。それが民主主義であり、この国を「三流の政治」から救う唯一の道である。
 バカにされないよう精進せねば‥


 < 過去  INDEX  未来 >


いぬぶし秀一 [MAIL] [HOMEPAGE]
 
↑今日の日記は気に入りましたか?
My追加