いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2002年06月21日(金) 本質を忘れたチクリ犯(?)探し

 今日は、第2回定例会の最終日。先日書いた、公明、共産の医療費助成提案も、継続審査ということで、落着。無事本会議は終った。ただ、腹がたったのは、”有事法制反対”の討論を、共産、緑の党、社民それぞれが、行ったことだ。議会は、議論をする場だから、何を言ってもかまわないが、現実を無視した理想論を、延々とやられたらかなわない。彼らの主張は、日本は、憲法9条があるのだから、戦争に加担してはいけない、その為の有事法制はけしからん、というものだ。
 もちろん、軍隊(自衛隊も軍隊である)は、必要悪だ。しかし、一国だけが、”平和、平和!”と叫んでいても、ミサイルは飛んでくる。ある議員は、”いったい、どこの国が日本を侵略するんだ”と、声高に叫んでいたが、年間200回以上のスクランブル発進があり、某国のスパイ船が日本に常連なのは、知ってるんですかな… まあ、いずれも、自らの存在を示す、いい題材だと頑張ったんでしょう。ご苦労さん!
 ところで、その後、本会議お疲れさん会(もちろん自費です)があって、複数の議員、役人から”あの、サンケイの記事は、いぬぶしがネタ元だろう”と、問い詰められた。これは、6月18日の産経新聞都内版に、”大田区立中学教員、修学旅行中に飲酒”という記事が掲載され、その情報源は、誰かということらしい。そして、当該校のPTAでは、”いぬぶしは、とんでもないヤツだ。地元を考えていない”
”高校進学で、推薦で落ちたらどうする”と、これまた、ブーイングの嵐らしい。
 ことの次第は、この日記の6月5日を見ていただくとして、まったく、相変わらずの、ワイドショー議論に、あきれてしまう。
 まず、ネタ元は、私ではない。産経新聞が、独自に教育委員会などに取材した結果であろう。そんなことよりも、なぜ、ネタ元が、そんなに興味の的になるか、のほうが問題だ。進学に影響する?そんな訳ないでしょう。そんな事で影響するような高校が、仮にあったとしたら、ロクな学校じゃないから、おやめなさい!
地元の事、考えていないって? 不祥事を隠し、穏便に処理するのが、”地元思いの議員さん”だとしたら、御説ごもっとも。しかし、残念ながら、穏便な処理は不得意なもので、ごめんなさい。
 外務省や、防衛庁の不祥事でも、常に問題の本質を考えず、チクリ犯探しが行われる。農耕民族の”村”の平和を乱した者を見つけて、”村八分”にする古典的手法だ。そんなことやってるから、おかしな国になっちゃうんじゃないの。冷静に、問題の本質を、当該校の管理職、都教委、区教委、PTAが、一緒に考えましょうよ!


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