いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2002年06月17日(月) ギャラリーが多いと、議会は長い?

 今日は、所属する、都市整備委員会である。今は、定例会の会期中なので、陳情、請願の審査、議案の審査が山ほどある。特に、この4月から、土木に関することも、この委員会が所管することになったので、とにかく、まちづくりに関することは、すべてくる。委員会室の机の上は、山のような書類で埋まっていた。
そして、今日の委員会の珍しい点は、傍聴者が異常に多い。10人以上は間違いなく来ていた。傍聴者のリストは、議員に回覧されるので、そのほとんどが、陳情を出した方、その関係者であることがわかった。
 今まで、3年間の例では、私の所属する委員会が、昼休みを超えて、審査をすることはなかった。ところが、今日は、すごい。12時30分になっても、一向に終わる気配がない。1時になって、委員長が、トイレ休憩5分を宣言。すべての審査を終了したのが、1時40分。3時間40分、連続の議論であった。
 特に、今回、注目の陳情は、工場の建築確認をおろさないでほしい、とのものだ。建築確認は、その設計が合法であれば、かならず許可しなければならないし、一昨年からは、区市町村でなくとも、民間の許可された会社、団体でも出すことができる。したがって、建築確認を出すな、という陳情を議会が採択したとすると、行政に対し、違法行為をせよ、ということになり、法律、条例を審査すべき議会としては、おかしなことになってしまう。ところが、このような正論を、街で言おうものなら、”こいつは、住民のことを考えない、とんでもない議員”と叱責されることが、ままある。できないことを、さも、できるようように宣伝するのを得意とするグループ、議員もいるが、それは、決して住民のためにはならない。
 この陳情の審査では、日本共産党の2名を除き、全員が不採択との結論を示した。しかし、区に対し、振動、騒音など、住民の生活を阻害することのないよう、業者を指導せよ、と、これまた、全員で要望したことは、大田区議会の良識の表れである。

しかし、腹へったなあ〜

*陳情:区政などにつき、議会に要望をだすことで、議員の紹介のないもの
*請願:上記のうち、紹介議員のあるもの

大田区議会では、陳情、請願ともに、まったく同様の扱いをしている。






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