雪さんすきすき日記
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2018年09月01日(土) 「Downwell」のこと

 8時半頃起床。
 車を点検に出すためにディーラーへ赴く。点検ついでにすり減ったタイヤも交換してもらうことにしたが、友人よりタイヤを1つ上の質にするだけで走りが全然違うと言われたのでこれを試してみることに。
 点検が終わってタイヤを交換した車を乗ってみたところ、確かに足回りが今までよりも全然軽い。また、燃費も表示を見る限りでは良くなっているようである。ただ、静粛性については期待していたほどではなかった。ともあれ、今までより快適に運転できるようになったのは確実であろうかと。

 「Downwell」(もっぴん氏作成)の感想を。
 ガンブーツという武器を繰りながら、ひたすら井戸を降りていく2Dアクションゲーム。
 操作は左右移動とジャンプ。空中でジャンプボタンを押すと、足に穿いているガンブーツから下に弾が発射される。このとき、弾を撃った反動で落下速度が減少する。ガンブーツを撃つとエネルギーを消費し、無くなると弾が出なくなる。エネルギーは足場に降りるか敵を踏むことで最大まで充電される。
 敵は弾を当てるか踏んで倒すことができる。ただし、赤い敵は踏むとダメージを受けるため弾でしか倒せず、硬い装甲を持った敵は弾が通じず踏んで倒すしかない。地面に着地せずに敵を倒し続けることでコンボが増えていき、一定数以上でボーナスのジェムなどが得られる。また、敵を倒すとジェムが入手できる。
 井戸を降りていると、たまに横穴が登場する。横穴には武器やジェムが置いてある他、店ではジェムと交換に体力回復などのアイテムを購入することができる。一定距離を降りると面クリアとなり、ランダムで登場する複数のパワーアップアイテムから1つを選択し、次の面に進む。
 3面で1エリアとなっており、エリアごとに構造や仕掛けが変化する。4エリア+ラスボスの全5エリア構成。自機は体力制で、敵や罠に触れると体力が減少し、なくなるとゲームオーバー。

 先ず、ガンブーツという発想が秀逸。弾を撃つことで敵を攻撃することと落下速度を遅くすることの2つの役割を持たせているが、それを1つの操作で同時に行うことで、操作系がボタン1つと非常に簡素になっている。操作は簡素だが、攻撃と落下制御が同時に行えることで、可能となる操作は格段に奥が深い。単に弾を当てて敵を倒すだけでなく、敵に狙いを付けるために減速して近づいたり、コンボを繋ぐために時間を稼いだり、とりあえず見える範囲を落下した後に減速をして先の様子を調べるなど、ボタン1つで非常に多彩な行動が取れるのである。特に、敵を踏むとエネルギーが回復するシステムのおかげで、敵を踏み続けていけば都度エネルギーが回復して長時間空中に滞在することも可能である。そして何より、弾を撃ったときの減速による浮遊感はこの作品ならではの独特なもので、非常に癖になる。当然ながら、長く空中に滞在すればこの浮遊感もそれだけ長く楽しめるわけで、自ずとガンブーツを活用したくなる魅力をこの作品は持っている。
 ゲームの展開は、自動生成される井戸を降りていくというもので、面構成は毎回異なる。なので、見える範囲から先は実際に降りてみないと分からない。そして、降りた先での地形や敵の種類、位置などを把握し、それに対応した行動をとることになる。これだけ見るとまるでローグライクだが、実際そのとおりである。ただ、一般的なローグライクと大きく異なるのは、アクションゲームなのでこの把握する行動を一瞬のうちに行わなければならないということで、操作の即興性は極めて高い。そして、パターンというものが存在しないので、ゲームを進める上では常にこの瞬間的な行動を求められる。一瞬で判断をし、行動をするという動作は緊張感に溢れて実に刺激的である。特に、前述のコンボを繋げていくような行動がとれると、その刺激が連続して押し寄せてきて大きな快感が得られるるので中毒性が高い。
 また、面構成は4つの異なるエリアで構成されているが、最初のエリアは導入部だからそれほど特徴は無いが、それ以降のエリアは床から針が出たり、水中を潜ったり、足場がほとんど無かったりと、それぞれ特徴がまるで異なり、全く違った攻略を要求される。このように、エリア毎にまるで様相が異なるおかげで密度の濃いプレイ内容となり、クリアまで20分と決して長くは無い時間を非常に濃密に体感することができる。
 あと、これはハードをプレイしていて特に実感したことだが、上達の手応えが如実に感じられるのが非常に嬉しかった。パターンゲームではないので運に左右されることも多く、理不尽だと思う展開にも少なからず遭遇したが、それでも回数を重ねるごとに場数を踏んで様々な場面へ対処する力を付けて、先に進む頻度も増えていくことに大きな喜びを感じ、それがこの作品をプレイする原動力にもなっていった。パターンゲームであれば上達すればその場面を突破する精度が向上するわけが、即興性の高いこの作品では、様々な場面へ対応する力が増えていくというわけである。ここでまた秀逸だと思った要素が面クリア時に入手できるアイテムの存在。アイテムは基本的には有利になるものばかりだが、なるべく早く手に入れたいものもあれば、先のエりアで活躍するものもあり、その効果は様々である。しかし、アイテムの出現もランダムなため、思うどおりの順番で出てくることの方が極めで稀である。なので、クリアにはこのアイテムの出現順に左右されずにプレイをある程度安定させる実力を備えた上で、その時点でどのアイテムを選ぶのが最適なのかを判断する選択眼も要求される。もちろん、アイテムの引きが良ければそれに頼って進めることもできるが、実際にはそのような場面は稀でそれほど甘くは無い。初めてハードをクリアしたときはアイテムの内容は悪くは無かったが、出てくる順番は良いともいえず、やはり相応の実力は必要だと思い知らされた。
 敵を踏み続けると増えていくコンボについては、楽しいのは事実だが積極的に狙うほどの魅力は感じられなかった。達人の動画では最後までコンボを繋げていくようなものもあるが、特に制限時間があるわけでもないので、堅実に一歩一歩進んで行くプレイが最終的には安定した。とはいえ、最後のエリアでは足場がほとんどないので否が応でもコンボを繋げる羽目になるが。

 ガンブーツという秀逸な発想と即興性の高いゲーム内容が織りなす奥深く刺激的な内容に、なるほど絶賛されるわけだと納得だが、そこに至ったのは実はハードをクリアしてからであった。ハードをクリアするまではとにかく攻略に精一杯でそこまで考えが及ばなかったが、クリアして振り返る余裕ができて改めて考えると、やはり凄い作品だったということを思い知らされたわけである。また、落ち物パズルが非常に苦手なので、即興性の高いこの作品も最初はかなり苦労させられたが、最終的にハードをクリアできたのは大きな自信につながった。


氷室 万寿 |MAIL
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