雪さんすきすき日記
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2014年10月20日(月) |
「萃香と百鬼兵」のこと |
今日から例大祭の新作に着手。 まずは「萃香と百鬼兵」(Studio Rice Cake)をプレイ。 伊吹瓢の中ならいなくなってしまった酒虫を探しに、萃香が幻想郷を旅する3Dアクションゲーム。 萃香を操作して敵を倒したり仕掛けを突破しながら先に進むのだが、お酒が無くて力の出ない萃香は道中の雑魚ですら苦戦する始末であり、仕掛けも萃香一人ではどうにもできないものが多々待ち受ける。ついでに、ジャンプすらできないほど行動力も低下しており、前途は多難を極める。ここで頼りになるのが、萃香が作りだすちびすいか。酔力ゲージ(道中で入手するアイテムで上昇)を消費して作ったちびすいかは、敵を見つければ勇猛果敢に立ち向かい、邪魔する仕掛けも数の力で乗り越えていく。この、ちびすいかを活用して攻略を進めるのがこの作品の最大の特徴である。 ちびすいかはあまり頭はよろしくないものの自律して動いてくれて、敵や仕掛けなどにはちょっと誘導してやれば自ずと向かってくれる。それ以外にもちびすいかにはいくつかの利用方法がある。まず、萃香はちびすいかをつかんで投げることが可能で、川の向こう岸など萃香が直接行けないところにちびすいかを送り込むときに活用する。また、溜めてから投げることで着地点でちびすいかが爆発。これで遠方の敵や道を塞ぐ障害物に攻撃することもできる。あと、ちびすいかは号令に従い8種類の陣形を取り、陣形に応じてちびすいかの攻撃力、防御力、攻撃方法などが変化する。さらに、萃香自身にも陣形に固有の特殊能力が備わる(使用には酔力ゲージを消費するものもある)。システム的にRTS要素が強い。 特定の地点まで到達するのが各面の目的だが、目的地にはボスが待ち受けていることもある。当然ながら、今の萃香ではボスに勝つのもちびすいかの協力が必要である。
とにかくちびすいかの活用が面白い。川の向こう岸に投げて木を倒して道を作ったり、スイッチを押してもらったり、時にはブービートラップを体を張って解除してもらったりと、仕掛けを次々と突破していくのは実に痛快。敵に対しても、大勢のちびすいかが群がって攻撃をする姿はとても頼もしく、萃香は指示を出したらあとは高みの見物で済んでしまうのはとても気分が良い。 このように萃香自身は司令塔としての役割が大きいが、萃香の特殊能力を使わないと突破できない仕掛けもあったり、ボス戦でもちびすいかの戦闘を特殊能力で補助すると消費されるちびすいかが格段に変わるなど、特殊能力を通じて萃香の活躍の場も与えられている。この特殊能力の存在がパズル面でもアクション面でも更なる深みを作品に与えており、良く練られたシステムであると思った次第。 ちびすいかの活用方法の多彩さに対して操作が簡単なところは好印象。陣形の選択時に詳細な説明が表示されるのもとても助かる。チュートリアルも実践的で、これらの親切な設計のおかげで序盤からほとんどつまづくことなく操作に慣れることができた。 そして何より、わらわらと動く大量のちびすいかはとても可愛らしい。陣形をとれば忠実に従い、川や谷に落ちてもちゃんと付いてくる健気さには保護欲のようなものも覚えてしまう。なので、最初は投げたり爆発させたりするのに若干戸惑ったが、ゲームをちょっと進行させたらその辺りの感覚はもうすっかり麻痺してしまい、平気でクレイモアに突っ込ませたりするようになってしまった。
とりあえず、2面をクリアしたところまで到達。最初のボスであるリグルは力押しではなかなか決定打が与えられず悩んだが、陣形の選択と特殊能力の活用が攻略の要だと気付いてこの作品への理解が一気に深まったときは大きな快感であった。3面以降も、萃香とちびすいかにいかなる活躍の場が待ち受けているのか、とても楽しみである。
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