雪さんすきすき日記
リサイクル戦術シミュレーション『リサイクルプリンセス』 倒れてもその場で復活するリサイクルSLG。全力で応援中!
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2013年10月14日(月) 続々・休日のこと

 C84新作に着手する前に、それ以前に発表された作品が発掘されたのでそちらからプレイ。

 先ずは「スペトラ」(どすこい飯店)。
 宇宙の運び屋を描いた縦STG。主人公アシュリーが所属するのは零細企業「宇宙運送グランホッグ」。「金さえ払えば何でも運びます!」の言に違わず、様々な荷物を様々な騒動と共に引き受ける。
 自機の攻撃はショットと溜め撃ちの2種類。そして、積み荷がパワーアップとシールドを兼ねている。積み荷は各面開始後5個搭載しているのだが、被弾すると1つ失い、全て失った状態で被弾するとゲームオーバー。しかし、積み荷が1つ無くなるごとに、自機のショットがパワーアップする。さらに、積み荷は意図的に切り離す(パージ)ことも可能。ただし、パージだろうが何だろうが、積み荷が無い状態で被弾したらゲームオーバーである。積み荷は一定時間浮遊した後画面下に向かっていくので、画面外に出るまでに回収すれば失うことは無い。溜め撃ちは完全無敵の体当りで、溜め撃ちでしか倒せない敵も登場する。
 そして、本作の最大の特徴は、BGMにトラックドライバーのお供であるラジオ番組を丸々再現しているところ。「姫宮まひるのミッドナイトプリンセス」という深夜番組にて、パーソナリティの姫宮まひるが相談から占い、ニュースまで様々なコーナーで喋りまくる。しかも、単なるラジオ番組にとどまらず、ゲームの情報や物語との関連もあり、聴き所が非常に多い内容となっている。

 パワーアップとシールドが相反したシステムだが、初期状態のショットがあまりにも貧弱なので道中からボスまで常時2〜3個の荷物は切り離した状態で進めることになるかと。敵の攻撃は一部を除いてそれほど激しくないのだが、荷物の回収にも気を回す必要があるので、ゲームの展開の割には結構せわしない。
 BGMのラジオ番組は、道中会話の部分を除いて本当に喋りまくりで、その内容の多彩さには圧巻。登場キャラからの投稿があったり、積み荷に関連した話題が流れたり、ボスになるとボス曲が紹介されたりと、ゲーム展開との関連性も深く、臨場感の高さも面白い。最終面で自分達の起こしている事件がニュースとして読み上げられたときには、「あーそれ私達なんです…」と結構複雑な気持ちになってしまった。その他、面開始前のデモや道中の会話などもフルボイスで、素人的な演技も見受けられるものの会話に対する力の入れ具合は半端ではないものがあった。
 それにしても、チューニング直後「先ずは尿酸値を下げないとですね!」とか流れてきたときには耳を疑った。よく聴くとおかしな内容がまぎれていたりするので、この番組も結構油断ならない。ボス曲の脱力度合いも半端でなく、この辺りに製作者のやりたい放題が感じられて実に愉快であった。
 通しではないものの全面クリア。5面ボスだけが異様に強かった。縦STGとしては結構荒削りでなものの、最初から最後まで笑いどころの多い内容であった。

 続いて、「もんすた」(どすこい飯店)。
 人間と魔族、科学と魔法が共存する世界。争い事は全て暴力で解決という超武闘派学園「武蔵丸女子学園」に転校してきた魔族の少女フレイ。ひょんなことから底辺のダム部に入部し、下克上を重ねて学園の頂点に立つまでのサクセスストーリー(一部誇張)。
 システムは固定画面の全方位STG。ショットと溜め撃ち、必殺技で画面外から出てくる敵を倒していく。敵は倒すと爆発して近くの敵を巻き込み連鎖するので、隊列を組んだ敵は1箇所倒せば一網打尽になることもある。上位の部活に喧嘩を売っては打ちのめして配下におくという流れで、最後には部活の中堅や部長が登場し、所謂ボス戦となる。

 全方位STGにしては敵が意外と硬く、溜め撃ちやショットを撃ちこまないとなかなか倒せない。しかし、その分連鎖が強力なので、1体倒してしまえば連鎖で次々と倒れていくため、最初の1手さえ決まれば後はテンポ良く進んでいくという作りである。やはり、連鎖が決まると単純に気持ちが良い。ショットの向きが固定できないので撃つ方向を狙うのにやや手間がかかるが、溜め撃ち主体の力押しでも何とかなるのでそれほど厳密な狙いは必要としない調整ではある。
 各面中ボスが4〜5体でその後にボスと、ボス級のキャラが多いのも特徴。攻撃の種類は多く、しかも中ボスは基本的に連戦となるためここは結構容赦ない。攻撃の種類はボスはともかく中ボスはそれほど大きく変わるわけではないが(画面内を大きく動く→体力減ったら画面中央で全方位的な感じ)、中ボス1体ごとに弾が変化したり小道具の数々など、細かい演出にはかなり力が入っている。
 会話の場面は今作もフルボイス。全部聞いたらかなりの時間となる分量である。主人公のアホの子ぶりが突出しているが、それ以外のキャラも癖がありすぎて、かなりおかしな流れで話が進んでいく。
 あと、密かに昔のゲームのパロディが紛れ込んでもいたりする。「フロッガー」まで登場したのにはさすがに世代の近さを感じるものが。

 初期キャラで全面クリア。各面のボスを倒すとそのキャラが使用可能になるが、そこまでやり込む余裕は無いので、これで一段落とする。


氷室 万寿 |MAIL
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