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2011年01月17日(月) 「GIGANTIC ARMY」のこと

 終業間際に、くしゃみと鼻水が出た。何だか寒気もしたし。仕事が詰まっているので、風邪をひいていないと良いのだが。

 というわけで、一昨日からプレイを開始した「GIGANTIC ARMY」(ASTRO PORT)。惑星ラムロンにおける、有人戦闘ロボット「サラディン」に搭乗した名も無き兵士の戦いを描いた作品である。
 体験版でも思ったことだが、バーニアを始めとする自機の操作感覚の重量感が実にたまらないものがある。その応答の悪さは、いかにも鈍重なロボットを操っているという感じにさせられる。
 しかし、動きは鈍重だが武器も重量級。武器は3種類の銃火器と3種類の特殊兵装からそれぞれ1つを選択。いずれもこの戦場を渡り歩くには十分な威力を有するものばかりである(ライアットガンは微妙だけど)。銃火器によって特殊兵装の弾数が変化するのが面白い。あと、パイルバンカーが標準装備。敵に近づくと自動で出る上に攻撃力も高いので、動きの鈍さを補う上で非常に頼りになる。
 そして、もう1つの動きの鈍さを補う武装が盾。構えた方向からしかの攻撃しか防げないものの、ほぼ全ての攻撃を受け止めることができる。それこそ、雑魚の弾からボスの撃つ大口径のレーザーまでほぼ全ての攻撃をである。なので、敵の攻撃は鈍い動きで移動して避けるよりも、盾で受け止める方が遥かに安全なことが多い。ちょっと万能すぎる感もあるが、まあ間口を広げるにはいたしかたないところもあるかと。
 という感じで、動きは鈍いがそれを補って余りある攻撃と防御を兼ね備えており、独特の操作感覚に慣れれば戦場で大いに活躍できるであろう。

 対する敵は、前半は自機に負けず劣らずな良い感じの無骨な兵器が勢ぞろい。ボスも超巨大な上に多関節で良く動き、魅せてくれる。後半は、物語の展開上敵の容姿も一変して洗練されたものが多くなり(変形するものもあるし)、自機の無骨さがより際立つように。
 あと、物語に沿って細やかに描かれている背景の演出には是非とも注目。自機の戦闘と同様に刻々と変化する戦況は、戦場の雰囲気を盛り上げてくれること間違いなしである(ただし、ゲーム中に見る余裕が無いのはお約束)。

 とまあ、久しぶりに硬派なロボットアクションで楽しめたものの、後半はヒーローロボット的なものが多くなってちょっと残念。特に、Hard以上で戦える真ボスは、見た目的に最後がこれはちょっと…と思ってしまった。しかも弱いし…。個人的には4面ボスのような無骨な路線を貫いて欲しかったところがある。

 とはいえ、ゲーム的にはやはりその独特の操作感覚が実に魅力的。ロボットの「重さ」を感じ取ることができる稀有な作品であるかと思われる。


氷室 万寿 |MAIL
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