寝苦しい夜、冷え込む朝 終わらない仕事、嫌味な客、鬱陶しい台風 飛ばない飛行機、晴れの日に降る雨 香水の匂い、読み返す手紙、四葉のクローバー メンソールの煙草、etc...
否定することっていうのはとても楽な選択で それによって人間関係や自分自身を円滑にすることができる。 軽いジョーク、話しのネタ、愚痴、etc... 毎日を楽しそうに過ごしている人たちは そういったポジティブな否定を有効に交えながら活きている。 私にはそれが足りない。それを自覚している。 小さい頃そういった軽い否定のせいで人を傷つけてしまった。 それ以来、否定することに対して消極的になってしまった。 人のよい所が見抜けるようになりたいと願った。 全ての人が自分の師匠であると思うようになった。 気が付くと自分でもわかるくらい面白くない人間になっていた。 無口で、感情をうまく表現できない人間になっていた。 人間関係において、感情を全く表にださないということは それは人間関係とは言えない。
あるとき「孤独を愛する人間」と言われた。 一人でいる時間が欲しいとさえ言い放った。 どうしようもなく誰かに会いたい自分を抑えるのに必至になり 一人でいることに慣れてきた。 空を眺めながらどうでもいいことを考えるようになった。 それでいいと思った。 そこに満足はない。 けど不足しているとも思わなくなった。
これが退屈な人間のレシピである。
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