小梅の日記

2002年07月16日(火) 無題

寝苦しい夜、冷え込む朝
終わらない仕事、嫌味な客、鬱陶しい台風
飛ばない飛行機、晴れの日に降る雨
香水の匂い、読み返す手紙、四葉のクローバー
メンソールの煙草、etc...

否定することっていうのはとても楽な選択で
それによって人間関係や自分自身を円滑にすることができる。
軽いジョーク、話しのネタ、愚痴、etc...
毎日を楽しそうに過ごしている人たちは
そういったポジティブな否定を有効に交えながら活きている。
私にはそれが足りない。それを自覚している。
小さい頃そういった軽い否定のせいで人を傷つけてしまった。
それ以来、否定することに対して消極的になってしまった。
人のよい所が見抜けるようになりたいと願った。
全ての人が自分の師匠であると思うようになった。
気が付くと自分でもわかるくらい面白くない人間になっていた。
無口で、感情をうまく表現できない人間になっていた。
人間関係において、感情を全く表にださないということは
それは人間関係とは言えない。

あるとき「孤独を愛する人間」と言われた。
一人でいる時間が欲しいとさえ言い放った。
どうしようもなく誰かに会いたい自分を抑えるのに必至になり
一人でいることに慣れてきた。
空を眺めながらどうでもいいことを考えるようになった。
それでいいと思った。
そこに満足はない。
けど不足しているとも思わなくなった。

これが退屈な人間のレシピである。


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小梅