人妻の裏心 『皮肉な幸せ 23』 誕生日に目覚めた悪魔 - 2005年07月18日(月) しかし、1時間経っても夫は帰ってこなかった。 それがアタシの中の邪悪な部分をさらに増長させ、 再び復讐劇の別シナリオを思いつかせた。 まったく男っていうやつは・・・。 そう、彼だってアタシを1度抱いたきりで、 こっちから連絡しなければ、メールさえもよこさない。 好きだと囁く言葉も、女を落とす為の一時的な偽りの言葉。 そうよ、そんな彼にもオトシマエはつけてもらわなきゃ。 夫から養育費がもらえなかったら、彼から養育費をもらえばいい。 幸いなことに、アタシは彼の家も住所も、奥さんの名前も、 子供の名前も知っている。 離婚してしまえば、失って怖いものなどもう何もなくなる。 強気で何でもできるから・・・。 アタシってなんて怖い事を考える女だったんだろう。 すると30分ほど遅れて夫がもどってきた。 「ごめん、ごめん!遅くなって。さあ、お祝いをしよう。」 夫は、買ってきたケーキを食卓の真ん中に置くと 3本のろうそくをたて、ライターで火をつけた。 「可奈、誕生日おめでとう!」 ・・・素直に喜べないアタシがいた。 「どうしたんだよ?元気ないよ?」 「元気ないのは、アナタのせいよ!」 思わずアタシは言ってしまった。 「えっ?なんで?」 「アナタ、旅行の日、風俗いったでしょ!」 さすがに、毎週女に逢いにいってるでしょ!とは言えず、 まずはそこから攻めてみることにした。 「はぁ?行ってないよ。」 当然のことながらしらをきる夫。 「もうバレてるんだって。○○さんとこの奥さんから聞いたし。」 「・・・・・」 しばらく沈黙したあとに夫は、その事実を認めた。 「ごめんなさい・・・。でも行きたくていったわけじゃないし もう行かないから。」 「もう、、、弁解しなくてもいいよ・・・。」 知っていた事実でも、やはり実際に夫に認められると 今までよりもさらに辛くなった。 こんなんじゃ、女の事を認められちゃったら多分 アタシは立ち直れないような気がする。 2人して沈黙し、気まずい雰囲気が流れた。 その雰囲気を打破するように 「こんな事になっちゃって、すごく渡しにくいんだけど・・・」 そういって夫がアタシに袋をさしだした。 ええっ!?どういうこと? -
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