人妻の裏心 『皮肉な幸せ 14』 Hした後の男と女の気持ちの違い - 2005年07月04日(月) アタシが彼と逢うのはこれが最後だと思ったのには、訳がある。 実は、夫の妹が出産を終えたら、ここにしばらく戻ってくる。 アタシの義母つまり夫と義妹の母はすでに亡くなっている為、 アタシが彼女と赤ちゃんの面倒を1ヶ月ほどみることが決まっていた。 だから、昼間何時間も留守にすることは出来なくて 彼と逢う時間も当然とれなくなると思ったのだ。 義妹が帰ってから逢おうと、彼は言ったけれど たぶん逢えない1ヶ月の間に、彼の気持ちもアタシの気持ちも 変わるだろうと思っていた。 彼と交わり、夫とも翌日交わり、彼のことは忘れられると 思ったはずなのに、女とは不思議なもので 自分の身をささげた相手を、そう簡単に忘れることなど できないらしい。 彼の声が聞きたくてしかたがない。 彼からの連絡が待ち遠しくて。 彼にもう一度逢いたい・・・。 そんな気持ちで、アタシの心ははりさけそうだった。 こんなに色恋沙汰で苦しい気持ちになったのは 何十年ぶりだろう・・・。 自分からもメールを打ったり、電話をかけたりといった連絡は とらなかったが、彼からも3日たっても4日たっても連絡は こなかった。 ますます、アタシは家事も手につかないほど苦しくなった。 そして、アタシは彼にあんな約束をしたことを初めて後悔した。 そうしてお互い連絡をとりあわないまま、数日が過ぎた頃 妹が退院して、家にやって来た。 生まれたての赤ちゃんは、なんてカワイイだろう! しばらく苦しかったアタシの心が、幾分和らいだ。 それにしても、 「俺はHしたら、やっと自分をうけいれてくれたんだなって 思うから、安心して落ち着くなー。」 と、彼が以前に言ってはいたけれど、こんなにピタリと 連絡をくれないなんて酷い。 もしかして、アタシはただの一度限りの女だったのですか? -
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