パラダイムチェンジ

2005年02月18日(金) やさしさとなんとかなるさーの精神

そんなわけで沖縄から帰ってきたわけだが、沖縄旅行で感じたのは、
人の、特におじい、おばあと呼ばれる人たちのやさしさと温かさで
ある。

道に迷っても誰かに聞けばちゃんと教えてくれるし、東京ほどに
人の気も張っていないような気がする。
その違いは一体何からくるんだろうと考えたりした。

彼ら、特におじい、おばあと呼ばれる人たちは、中には戦争経験をした
人も多いだろうし、その後のアメリカ占領時代も含めて様々な経験を
してきた人たちのはずである。

でもそれらの経験をしてきて心が決してねじまがってはいない。
むしろたくましく生き抜いてきた強さのようなものが、その姿勢から
も伝わってくるような感じさえする。
それだけの経験を経てきた優しさというものに、私は感動を覚える。

普段の私は、人間関係には2種類あると考える。
それは損得で考える関係と、損得抜きで考えられる関係である。

たとえば全ての人間関係を損得抜きで考えようとすれば、その人は
だまされやすい、お人好しになってしまうのかもしれないし、かと
いって、親子関係や恋愛関係まですべて損得で考えるのは寂しすぎる。

だから損得で考えなきゃいけない関係と、損得抜きでもつきあえる関係
というものがあるんじゃないかな、と思うのだ。

でも、沖縄で出会ったおばあたちは、そんな計算を一度括弧にいれた
ところで人とつきあってきたんじゃないか、なんて思うような迫力が
あったと思うのである。
そこには、人を信じるという、東京にいる私が忘れがちになっている
かもしれないものと、そしてなんとかなるさー、の精神があるように
も思うのだ。

そして事実、なんとかなってきたからこそ、今の彼女たちがいるのかも
しれない。
うん、できれば私もそういう優しさを持つ人間になりたいな、と思う
のである。


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harry [MAIL] [HOMEPAGE]

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